天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

Entries from 2019-03-01 to 1 month

【音楽】フランス・ルネサンスのギターとリュート

明日は、リュート奏者の櫻田享さんのコンサートへ行きます。 Sakurada Toru 会場は東京オペラシティの中。オペラ街って名前なんだけど、私は近江楽堂へ行くことの方が多くて、全然オペラじゃない。近江楽堂って中世音楽の専門の場所で、こじんまりしたなんと…

【旅】2019年トスカーナの旅、アルベルゴ(宿)

まだ破壊した本棚と、処分をどうするか悩んでいる本たちに囲まれて仕事しています。 トスカーナの旅はモンテカティーニの宿が思うように取れなくて遅れましたが、ようやく発表。 Grand Hotel Duomo 9月20日 ミラーノへみんなが到着し、私は空港もしくは宿で…

本と家と人生と

一昨日、伸ばし伸ばしになっていた本棚を買いました。兎に角本が増えて、家が潰れそうになるので、如何に必要な本だけ残して捨てるかとか、どうやって整理するかが重大問題です。私立大学の教授になってテレビにでも出れば、書庫が作れたりするんでしょうが…

【講座】2019年春期首都大学東京オープンユニヴァーシティ:イタリアと美術

私のライフワークとなっている首都大学東京オープンユニヴァーシティの講座が開講決定しました。毎年長年連続で開講してるから当たり前のような気もするけれど、毎期で開講するかどうかが決まります。なので万一人数が足りないと開講できないから、どうか登…

【旅】2019年ロンバルディアの宿

毎年恒例の「イタリア美術の旅」で、今年の宿がほぼ決まったのでお知らせします。 2019年9月 10(火)Hotel Royal Farcone, Monza モンツァへは飛行機でミラノから直に向かうので 夜中に宿入りです。 大きなバスルームでゆっくり休み翌朝は高級ホテルの定番…

【本】ある巡礼者の物語

題名:ある巡礼者の物語 イグナチオ・デ・ロヨラ自叙伝 訳・注解:門脇桂吉 出版:岩波 2000年 Ignacio de Loyola 写真は当然岩波のではなく、スペインで2017年に公開された映画から取りました。岩波の本は昔ながらの装丁で、青です。岩波文庫ほど売れ線…

【本】ベルニーニ その人生と彼のローマ

非常に面白かった! 素晴らしい。圧倒的な天才芸術家ベルニーニを、美術史的な視点での作品解説ではなく人生と時代を、末息子ドメニコやローマのゴシップ誌などを資料として描く。大芸術家らしくルイ14世、八人の教皇たちのような歴史を形成する権力者たち…

【イタリアの街】去年訪問した大天使の洞窟から

2018年にはモリーゼ州を訪れ、イタリア20州を一応すべて踏破しました。モリーゼの情報はあまりにも少なく、イタリア観光局や大使館は言わずもがな全く役に立ちませんでしたので、ネットで調べて研究者と思われる、専門的な知識のありそうな人たちとコンタ…

【イタリアの街】ルッカ市と国立市の姉妹都市提携で

昨日は一日通訳接待のヴォランティアをしました。 トスカーナ州の街ルッカはフィレンツェやピサに次ぐ規模の街ですが、その2都市に比較しずっと中世の街並みが保存されていて、異常な観光化もなく素晴らしいところです。私にとっては大学院に行こうと決めた…

Buon Anno! あけましておめでとうございます

*以前のサイトからの引越しで季節外れですみません。 Buon Anno(ブォナンノ)! Felice Anno Nuovo(フェリーチェ・アンノ・ヌオーヴォ)! 謹賀新年 Paestum ご挨拶が終わったところで、今年も「イタリア美術と歴史の旅」をするので、新年会兼ねて集まりた…

【旅】2019年のイタリアの旅も行きたいところだらけ

*行き先は決まりました。 毎年行っている「イタリア、美術と歴史の旅」ですが今年もやろうと思います。何と言っても航空券が安いから、早く決めたい。航空券の値段なんか見ちゃうと、急に現実的になっちゃうよね。 Amalfi 毎年行く度に、今までで一番良かっ…

【美術と文化】Buon Natale!赤ちゃんイエス

*2018年の記事を移しています 恐るな 私は、民全体に与えられる大きな喜びを告げる 今日ダビデの町で、あなた方のために救い主がお生まれになった この方こそ主メシアである あなた方は、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう …

【美術と文化】Buon Natale! クリスマスとプレセピオ

*2018年の記事を移しています。 Buon Natale : ブォン・ナターレ! Presepio, Museo, Certosa di San Martino, Napoli 今年はナポリで山のように御聖誕風景を拝んで来ました。 プレセ(ゼ)ピオはイエス・キリスト(救世主)の誕生を祝う場面を3次元的に表…

【生活文化】イタリア式化粧法と

私は生まれつき肌が弱くてアレルギー体質なので、ダメな化粧品もあります。ほんと面倒な体質で嫌んなっちゃうけど仕方ないね。天然なら良いってわけでもなくて、馬油とかサメとか糠とか全然ダメでした その上、シャンプーとか化粧品には良い香りがして欲しい…

【食】バールの違い:人生と・・

イタリアにいる時はめっちゃ元気なんだけど帰国すると、大抵体調が崩れます。向こうの疲れが出たって言い方もあるかもしれないけど、それより帰国は大抵10月に入ってからで喘息の季節なんだよね。本気の喘息じゃないけれど、父がそうだし体質的にアレルギー…

【旅】3回目のMさんの感想

#イタリア旅 今まで出会った多くの生徒さん達の中でも、最も熱心な生徒さんMさんの感想文。 Pietracupa 今回の旅は二グループあったのですが、最初の旅は余りにも通な場所で、しかもお世話してくれるイタリア人と過ごす時間が長いと思われたため、前半はイタ…

【旅】初めて参加のYさんの感想

Yさんが書いてくれました。いつものようにそのまま貼り付けます。 ナポリ10日間の旅美術館、博物館、教会をシャワーを浴びるようにイタリアの美術に触れた旅でした。東京の美術館で絵画鑑賞するのとは全く別世界でした。一歩建物に入ると天井から柱、壁、床…

【食】驚愕のお料理と異常な日本賛美

イタリアは世界の三大料理国の一つ。と言ったって三つってどこ?イタリア、フランス、中国?今では日本も間違いなく入るだろうし、他にも美味しいものがあるとこはきっとたくさんあるけどま、良いか。 Antipasto misto di verdura, Molfetta フランス料理は…

【イタリアの街】結婚式の季節

私たちが発ったのは9月11日でした。私は一ヶ月弱滞在して、その間に二つのグループが10日ほどの旅をしました。(プーリア&モリーゼ組とナポリとその周辺組)実はほぼ同時に別の生徒さんたちもイタリアへ来ていました。彼らはウンブリアを中心に回っていた…

【イタリアの街】ナポリのルッカに一人で感動

私はずっとトスカーナ州の街ルッカの司教座聖堂に祀られる磔刑像に取り憑かれて来ました。ですが今回の旅は、プーリア、モリーゼ、ナポリという南部だけの旅でトスカーナにはかすりもしませんから、ルッカと磔刑像ヴォルト・サントについての発見があるとは…

【旅】イタリア初心者の感想

M子さんが感想を送ってくださいました。 Gusu Nuovo, Napoli お土産は聖キアーラ修道院のあのチョコレートが好評、食べれるの?飾ってから食べるなど喜んでもらえました。ビデは以前使い方を知らなかったので顔や体を拭きました。教えていただいてありがとう…

【旅】お土産、食べ物編

正直言って、私は食にお金や時間をかけたくない方です。 お金や時間は、聖堂、博物館巡りや入館料、書籍、次に衣類に使います。 とか言いながら、イタリアではめっちゃくちゃ美味しいものや料理店が目白押しなので、結局食べています。何しろ日本だったら、…

【旅】運転手との会話からみえてくる文化の違い

帰国した日、地元の駅から家までタクシーに乗りました。荷物だけならバスを待つけど雨だったから。 私は、色んな人に話しかけられやすいタイプです。道を聞かれるのは得意技です。電車で子供に話しかけられたり、中高年の女性に洋服のことを聞かれたり。タク…

【旅】ホテルってなんだろう??

ホテルがあまり好きでないのは、何よりも面白くないから。私は生まれながらの旅人で冒険心にあふれているから(逆に言えば、計画性が無く不用心)分かり切ったことが好きじゃないの。三ツ星や四ツ星のホテルってどこでも似たり寄ったりでしょ?殺風景な部屋…

【旅】聖フランチェスコも泊まったB&B

写真は最初の宿、ブリンディシのB&B。B&Bって「寝台と朝食」って意味だけど、イタリアの場合ホテルじゃない個人経営の宿って感じ。目の前が工事中でなければずっと良い感じだったと思う。ネットケーブルを埋める工事をしていて翌日には埋まってた。慣れない…

【旅】宿の結果発表

*2018年の記事です 旅って泊まるとこ決めるのも重要だよね。 人によってどんな宿が適正か考えないと。 私は貧乏人だし、平凡をできるだけ避ける癖があるのでホテルよりアパートが好きです。でもアパート(B&B)って凄く当たり外れがあるし、何より話せないと…

【旅】飛行機豆知識とアリタリア

*2018年の記事です 私のような貧乏人で体力もイマイチだと、飛行機はアエロフロート(ロシア)を選びたくなります。昔からロシアは安くてパイロットのレベルが高いので有名でした。空港が悪いとか荷物を預けると危険だとかも言われてたけど、モスクワ空港が…

【旅】ビデとお尻と環境問題

今回、二組のグループと旅して明解になったことが一つ。生活文化習慣の話。 日本にはすっかりシャワートイレが一般化したけど、そこにはなぜか「ビデ」と「おしり」と書かれたボタンがついている。昔っから納得いかなかった、というかビデってフランス語を知…

【旅】靴と旅する

2018年はまだ終わってないけど、靴に取り憑かれた年みたい。 長年履いてた、お気に入りの聖フランチェスコ・サンダルがいよいよダメになって(MBTも底が取り替えられればいいのにね)旅の前に捨てました。 イタリアへはだいたい9月に行くからサンダルで…

【イタリアの街】モリーゼ州、ひとり旅

2018年9月20日にプーリアとモリーゼの旅が終わり、21日の夜後半のグループが成田から到着します。私はほぼ丸二日一人になります。正直言って、一人とみんながいるのでは全く疲れが違うから、ここで一息入れて先の旅の疲れを回復し、後半のナポリに備えないと…

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