天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

Entries from 2020-05-01 to 1 month

【イタリア語】単語帳と元生徒シェフのレストラン

コロナのおかげでラインビデオ授業を始めたら、大学生の生徒ができました。始めたばかりだけれど、すぐ覚えるので教えがいがあります。普段はほとんど大人に教えています。高齢でもできるようになる人もいて、そう言う人は心から尊敬するしとても嬉しいんだ…

【イタリア語・美術】ire 動詞:聞き感じるロマネスクのバルガ

直接法現在の動詞の最後の変化です。 前にire 動詞の第二変化をやったのでここでは第一変化。 より簡単な are ere と同じ変化の仕方です。 原型 sentire センティーレ 聞く、聞こえる、感じる、など io sento セント tu senti センティ lui/ lei sente セン…

【美術・イタリア語】ire 動詞「終わり」とシニョレッリ

Paradiso パラディーゾ 天国 私は2月後半から9月まで!!大学ではイタリア語、西洋美術史、イタリア史の授業ができません。今はビデオ通話に抵抗のない人とだけイタリア語の授業を続けていますが、多くの人はすっかりお休みになっています。でも、こんなに長…

【本・美術】ヴェラスケスと奴隷の物語

題名:赤い十字章 副題:画家ヴェラスケスとその弟子パレハ 著者:デ・トレビノ 訳者:定松正 出版:さ・え・ら書房 1993年 Francesco d'Este イタリア好きや食通の人はこの人を、と言うかこの絵をどこかで見ていないでしょうか。バルサミコ酢って日本では言…

【イタリア語・映画】L'italiano:色彩と「落下の王国」

もう何回目かわかんないけど、また「落下の王国」を観てしまいました。 題名:The Fall 監督:Tarsem Singh 制作:2006年 The Fall ターセム・シン監督の作品は2000年のThe Cell(邦題はそのまま「ザ・セル」)があまりに衝撃的だったので、それからずっと観…

【イタリア語・美術】Tutti i Giorni❣️L'italiano:ere動詞とルネサンスの栄光と頽廃

leggere 読む Pontormo e Brongino 先にamareでare動詞を紹介しました。 イタリア語の動詞の末尾は -are -ere -ire の三つです。 圧倒的にare動詞が多く、しかも規則的に変化します。(このブログの「愛について」を見てね) ere動詞は歴史的に古く数は多く…

【イタリア語・美術】Tutti i Giorni❣️L'italiano:女を指す言葉

前回はuomo(男)の単語を巡って書きました。今日はdonna(女)を巡りたいと思います。写真は女性を扱った美術作品で、作品に興味を持ってくださった方のため、作者と現在存在する場所を示しました。 Donna ドンナ 女(微妙だけど、どんな女?って覚えやすく…

【イタリア語・ドラマ】Tutti i Giorni❣️L'italiano:ヒューマンズ

先のブログで andare con Dio(神と共にゆけ「ほっといてくれ」)という使い方を書きましたが、イタリアの若い友人から「結構使うよ」とメッセージが来ました。彼は大学生です。日本の学生が「仏ほっとけ、神かまうな」とか言ったらびっくりしますよね! 今…

【イタリア語・キリスト教】Tutti i Giorni❣️L'italiano:andare  神と共に行く

andare con Dio! andare col cavallo di S.Francesco 聖母に戴冠する神 今日はandareと言う動詞を覚えます。 andareは最重要動詞の一つで、だいたい英語のgoに相当します。 日常的で頻度の高い動詞ほど不規則変化なので、これも不規則です。 andare(原形)…

【イタリア語】Tutti i Giorni❣️L'italiano:言葉は神か

In principio era il Verbo,e il Verbo era presso Dioe il Verbo era Dio. dalla Bibbila testo ufficiale CEI,1988 In principio, c'era colui che e` "la Parola".Egli era con Dio,Egli era Dio. dal Nuovo Testamento in lingua corrente, 2009 In the …

【イタリア語】Tutti i Giorni❣️L'italiano:愛について

愛という言葉は外来語です。 十四世期に愛染明王という言葉が文献に現れるそうですが、それは性欲という意味で使用されていたと幾つかの資料で読みました。現在は愛を、大変イトオシイと思う、とても大切に感じる、という意味で捉えていないでしょうか。日本…

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