天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【美術】ヨーロッパ各地の美術

私は都立大学のオープンユニバーシティで、主にイタリア美術を中心に講座を持ってきました。留学先もイタリアだし、英語よりイタリア語の方が話すのは得意なので当然のことです。でも関連としてヨーロッパ各地の美術に親しんできたので、この数年はイタリアにこだわらずにやっています。去年はフランドルやオランダ美術を主役にして、大変喜んでいただきました。その反動もあってか、久しぶりにローマだけについて三ヶ月話しましたが、全然話し足りないし、つくづくイタリアの奥深さを再確認もしました。

フォンテンブロー派

なんでもそうだけれど理解するためには、様々な異なった対象と比較検討しなくてはなりません。狭い世界しか知らなければ、良さも悪さも実感できません。それに西洋美術と言ったって、美の価値観は言うまでもなく一つではありませんから、今回はヨーロッパ各地の美術を国毎に分けて紹介します。

Antoine Caron

対面の「大型美術本で堪能する西洋美術」はあっという間にいっぱいになってしまって、申し込めなかった方々には申し訳ありませんでした。この「ヨーロッパ各地の美術」はオンラインなので席があります。開講は決定していますが、まだ申し込み期限が来ていないので、よろしくお願いします。一人でも多くの方のご参加を心待ちにしています。(↓都立大のサイト)

https://www.ou.tmu.ac.jp/course/detail/7326

Matthias Grünewald

イタリアの影響色濃いフランスのフォンテンブロー派や、ホラーの先駆け、目を背けたくなるような恐ろしい作品を描いたドイツのグリューネバルトのように、西洋美術史に興味がある人ならば聞いたことのある美術家や作品はもちろん、土地柄を象徴するような現代のアーティストにも触れたいと思っています。

ポルトガルの伝統美術を現代に

中世の写本やいわゆるイラストレイターと言われる人たちの作品も紹介するつもりです。そんなわけで、歴史背景や美術の専門知識がなくても美術や絵が好きと言うだけで参加いただけます。一人でも多くの人に、一つでも多くの作品を知ってもらうためにが、今回のテーマでしょうか。

https://www.ou.tmu.ac.jp/course/detail/7326

アイルランドらしい作品



西洋美術、イタリアの旅、読書が大好きな貴方へ、中世西洋美術研究者SSが思う事いろいろ