天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【講座】2019年春期首都大学東京オープンユニヴァーシティ:イタリアと美術

私のライフワークとなっている首都大学東京オープンユニヴァーシティの講座が開講決定しました。毎年長年連続で開講してるから当たり前のような気もするけれど、毎期で開講するかどうかが決まります。なので万一人数が足りないと開講できないから、どうか登録してください。よろしくお願いします🙇‍♂️

 

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Petrellatifernina

飯田橋校舎では常に西洋美術史を基本に授業しています。この前の冬季は「西洋美術基礎知識」として、古代から現代まで扱い様々な素材に注目して、非常に広く美術を紹介しました。

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中公新書

それとは一転この春は去年、大変親交を深めたモリーゼの研究者との結果、私のロマネスク美術への知識もかつてなく深まったので、日本では紹介されていないマイナーなロマネスク美術を紹介します。この聖堂は池田健二著「イタリア・ロマネスクへの旅」に紹介されています。しかしそこでの解説とは全く違った解説を行います。地元研究者の詳細な研究と、その資料や文献を紹介しながら、ロマネスク美術の持つ読み解きの面白さ、造形の自由闊達さなどが生き生きと伝わると思います。

Petrellatifernina

いかにモリーゼの美術が特徴的であるかを理解するために、当然定番のロマネスクも紹介します。比較研究は基本ですから。

 

Santa Maria della Strada

それと参加者の希望があれば、東京で行われている西洋美術関連の展覧会についての解説にも時間を取ります。

www.ou.tmu.ac.jp

 

一方、南大沢キャンパスでは歴史を中心に見ていますが、このところ数年かけて宗教改革ルネサンスに関連する内容となっています。と言うことは、イタリア史とはいえ、ドイツが半分を占めるのではと言うほど話の中心になってきます。要するにヨーロッパ全体に関わる大問題なので。教科書がありますから、参加者は授業の前に「ルネサンスの歴史」下巻をよく読んでおいてください。

Pisa

私は美術が専門なので、当然美術に現れる宗教改革の時代を、作品を持って紹介もします。この時代はドイツ美術の最盛期でもあり、イタリアとの違いが明確になるでしょう。

www.ou.tmu.ac.jp

 

一人でも多くの参加者を持っています。美術や歴史の好きな方、ヨーロッパへ旅に行くのに、ただ美味しいとか、表面的に綺麗とか言うのではなく、もっと深い楽しみを望む方、ぜひお願いします。ちゃお!

 

西洋美術、イタリアの旅、読書が大好きな貴方へ、中世西洋美術研究者SSが思う事いろいろ