天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【講座】美術本の良さと意味

満員御礼お願いしまーす!と書くまでも無く、「大型美術本で堪能する西洋美術の世界」の講座はあっという間に埋まってしまって、恒例の参加者の方からなんとかならないかと連絡がありました。

ベアトゥスの黙示録註解

ごめんね〜🙇次の対面授業は、大型書籍をみんなで見ながら楽しむと言う企画なので、狭いところにぎゅうぎゅう詰まって見なくてはなりません。それで本当は六人くらいにして欲しいと事務に頼んで断られたので、なんとか二冊用意できる内容でやることにしました。五人で一冊の本を見ることになります。だからずっと来てくれてる人でも断らざるを得ません。も一度ごめん〜。いつもありがとう💕

クラナッハの黙示録

そこで私の所有図書と図書館を利用して内容を考えています。一度は、聖書の中でもダントツで過激な「黙示録」を取り上げたいと思う。私は子供の頃から「黙示録」ファンでした。だって額に666って書いてあるとか、多頭で冠被った怪物とか、私の大好きな謎がいっぱい。黙示録はいっぱい持ってるんだけど、ペルージャ(中部イタリア)の書店で買った時、みんなに拍手されたのを今でも鮮明に覚えている「ベアトゥスの黙示録註解」と、日本では3万円位で一度見かけたけど、フィレンツェの本屋の店じまいで千円もしないで購入できたルーカス・クラナッハの黙示録」を持ってゆきます。時代も場所も表現も全く異なるけど、同じ文章を視覚化したものです。聖書の勉強にもなるね。これで一回。

世界美術大全ロマネスク

あと日本が誇る美術印刷と内容充実の「世界美術大全」から「8ロマネスク」を選ぼうと思う。私は時代や様式にこだわらず過去から現代美術まで関心があるし、好き嫌いもどの時代や様式にもある。でもロマネスクは好き💖と言うことで、8巻を二冊用意します。一冊は自分ので一冊は借りる。みんな大切に扱ってねー。本の扱いが酷い人は、文化程度の低い人と感じてしまう。今回扱う本はどれも何万円もする本だし、なかなか交換も効かないので絶対よろしく〜。ロマネスクでは聖堂建築が主役かな。

フォンターナの写真集

上記2回は決めてるんだけど、あと3回はみんなに会った後に決めようかと思ってます。私としては、普段は講座でなかなか扱う事ができない現代美術や写真集を一回入れたいという思いがあります。フランコ・フォンターナはモデナ出身の写真家で、モー!めちゃくちゃカッコいい!!幼少から色彩構成に関心が高かった私の心を、鷲掴みにする写真家です。この本はシチリア文化財団関係者の教授からいただきました。その時バッティアートと話したのも覚えてる。バッティアートっていうのは、イタリアの有名な音楽家でシンガーソングライターです。歌詞が特に独自で、私は彼の音楽のファンです。要するにシチリア文化関係ってこと。この写真集なんか、色と質感が違ったら話にならないので絶対投影機は使えません。上質な印刷だから堪能できる。まさにこの授業むけと思おうんだけど、正直言って現代美術になるほど関心が薄いので、その辺は相談次第でもある。とにかく早々とした決定に感謝しまーす。チャオ〜💕

 

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