天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【感想】参加者Sさんの嬉しい感想です

いただいたばかりの感想をそのまま載せています。

Richard Dadd

こんにちは。

「ミステリアスなアート」毎回アーカイブで視聴しています。

今回もとても興味深い授業をありがとうございます!

ほとんど知らない芸術家、作品ばかりで、毎回驚きの連続です。

 

メッサーシュミットの鬼気迫る表情の彫刻、アントニ・ガウディが熱狂的なカタラン主義者だったこと、イヴ・タンギーの深海の中にいるような謎の物体などなど、印象に残るものがいくつもありました。

 

リチャード・ダッドも今まで知らなかった画家ですが、とても興味を惹かれて、古本で画集を買ってしまいました。

水彩も油彩も素晴らしく、また、「砂漠での休息」のような静かな作品もあれば「お伽の樵の入神の一撃」のように精密に描き込まれた作品もあり、作品の幅広さと豊かさに、40年を精神病棟で過ごした画家の内面にどれほど広い世界がひろがっていたのだろうと思わずにはいられません。

 

SABA先生の講座を取らなかったら、絶対に知ることがなかっただろうと思うような作品と出会えて、とても嬉しく思っています。

 

最終回の授業、また、次の「夢見るファッション」も楽しみにしています!

引き続き、よろしくお願いいたします。

Ricard Dadd

Sさんはもう何年も受講を続けて下さっている参加者の一人です。都立大オープンユニバーシティの授業は年が4回、四季に別れているので一回の講座が三ヶ月弱です。連続講座をする先生もいますが、基本的に私は三ヶ月毎に内容を変えています。OU(オープンユニバーシティ)で講座を持った当初は映像が使えず、本を読み進めながら「イタリア史」と「イタリア語」をやっていました。でも場所も変わり、映像が利用できるようになってからは私、本来の西洋美術史に関する講座を続けて来ました。と言っても「通史」「キリスト教の聖人」「ヨーロッパ中世の生活文化」など内容は様々です。内容が変わっても連続して受講してくれる人たちには、どれだけ感謝していいかわかりません。Sさんのように、本当に感動して自分でさらに内容を深めてくれる人がいると、こちらも本当に嬉しくなります。

www.ou.tmu.ac.jp

Sさんが次も申し込んでくれた「夢見るファッション」と同時に対面授業の「もう一つの西洋美術史」も、どうぞよろしくお願いします。こちらはオンラインではないので、やはり対面がいいという方向けですし、西洋美術を時代を通して見てみたい(しかもちょっとありきたりじゃない形で)という方、待ってます。来てね〜💖

【ファッション】夢見るファッション

皆様、ジメジメした夏が過ぎて気持ちいい季節になりました。9月っていい季節ですよね!イタリアの歌にも9月を歌った歌がたくさんあります。

Crivelli

とか言ってるうちに、都立大オープンユニバーシティ今年最後の秋講座(10、11、12月)の募集が始まりました。

私は物心ついた時からファッションに関心が高く、おもちゃのアクセサリーが大好きでした。美術も大好きで画集を眺めて日常を過ごしました。大学時代から、働き始めた初期の頃は、ファッション関係のデザインや、短かったけど撮影のスタイリストをやったこともあります。でも、読書とか考える事とか、もう少しそういう仕事がしたいと思い結局、今の非常勤講師という仕事に落ち着きました。すごく回り道をしましたから、最初から大学院に行って、国費留学をしている様なエリートの人たちとは全く違います。私の授業に参加してくれた経験があれば、いかに授業が違うか分かるだろうし、好き嫌いが出るのは当然です。

Hayez

そんな私だから、ずーと前から何かファッショに関係あるテーマで講座をやってみたいと思っていましたが、なかなか機会が訪れませんでした。ところが、今回都立大オープンユニバーシティでは、以前はいわゆるサブカルチャーと言われていたものを正面から取り上げています。西洋美術を中心に使いますが、布地の歴史、技術革新の歴史、女性の権利の歴史などの社会背景から、時代を代表するデザイナーやブランドなども取り上げて、幅広い楽しい授業にしたいです!

 

新しい内容なので、様々な年齢や興味の、色々な人々の参加を心待ちにしています。どうぞよろしくお願いします!!

【講座】マドリッドからオンライン授業に!

お久しぶりです。暑中お見舞い申し上げます。

Barga, Angelo

私は夏が好きなのに、湿度に超弱いのでパワーが落ちまくっていました。イタリアなんか暑いけど夏はカラッとして、海も太陽も海岸も、中世やルネサンスバロックの街並みもとにかく最高ですが、コロナ以来行けません。コロナ禍でも海外へ行く人がいますが、普段とは違った様々な決まりがストレスになって、私にはとても行けそうにありません。その上、物凄く日本人にとっては全てが値上がり状態だし・・・。

と、そんな落ち込んでいるところへ、物凄く嬉しいお便りが届きました💌

Milano, PP

彼女は都立大OU(オープンユニバーシティ)の対面の授業の時からずっと参加してくれている内の一人でしたが、このところ姿を見なくてどうしたのかと思っていました。そしたらお仕事でマドリッドにいるんだと分かりました。マドリッドにいてもずっと講座に参加し続けてくれているのです。時間が合わないから、オンライン授業にリアル参加はできないのですが、オンラインの良いところは好きな時に何度でも確認しながら授業が見られるところで、彼女もオンデマンドで見てくれているそうです。最新の授業の感想などももらいました。

Vigevano, Castello

国際的に活躍しているのは彼女なのに、まるで私も国際的になったような錯覚に、ちょこっとですが、そんな気分になりました。本当に嬉しい!有難う。コロナになってもオンデマンドで見て感想くれる人もいるし、参加者は私の支えです!!コロナになって私個人も世界中も打撃を受けて、極一部の人だけがうまく立ち回ってるんだと思うけど、コロナが来なければオンライン授業をしていなかったと思うので、そういう意味では悪い面ばかりではなく、やはり新しい世界が広がったんですね。頭ではわかっていても、実感したのは初めてです。私の都立大OUの授業に、マドリッドに住んでいる人が参加してくれるなんて、思いもよりませんでした。

【美術】講座参加者の感想 S氏

今シリーズも新鮮な驚きがてんこ盛りの講義でした。ありがとうございます。

日本であまり知られていない隠れたお宝をたくさん紹介いただきました。

Ravenna

初期キリスト教モザイク美術。(贅を尽くした最高品)

北欧の木造教会建築。(意外。ヴァイキング船技術と関係あるのか)

アンドレア・デル・カスターニョ。(前期ルネサンスの偉人についてはもっと知る必要があると痛感)

フランスに移住したマニエリスム
ファンシーピクチャー
ダヴィッド
ルドン(なんと仏陀を描いた画がある)。
イタリア未来派。(時代を考えると不謹慎ながら、カッコイイ!)

Mapplethorpe(妖しい花の写真が良いです)

ホックニー。(西海岸の英国人。なるほどです。)

ホックニーのプールの画(飛び込み台のある)を見たとき、その不穏感に映画『泳ぐ人』を思い出しました。6分割のこの画の素材何だろう。本物見てみたい。アトリエの画(写真?)もすごくいいですね。やはり本物見たい。今回素材とか技法についても詳しく説明頂いたように思います。その最新形がホックニーiPad絵画ですね。怒涛のような10回講義、本当に楽しく勉強になりました。ありがとうございました。

Andrea del Castagno

Sさんも連続で私の西洋美術の講義に参加してくださる一人です。美術の他、ロックや映画も好きだということが、長くお付き合いするうちに分かってきました。私は、多くの先生たちが採用する、予め用意した資料で定番の授業を繰り返す方法をとっていません。集まった人たちの知識や関心によって、授業内容を変更する余地を残すべきだと思っているし、感想や質問などがお互いの刺激になり、より良い理解につながると考えています。資料は、常に新しく作る(昔のものに手を入れることはある)ようにしています。だから、感想を送ってもらうと、こちらもためになるのです。長いお付き合いの参加者が多いけど、新たな人も常に歓迎しますので、気軽にお願いします。と言っても、夏講座は初まったばかり。💕

【美術】講座参加者の感想:Sさん

もう今週末から、夏季講座が始まります。ずいぶんずれてしまったけれど、Sさんの感想です。以前彼女の感想を掲載したら、彼女の感想に興味を示してくれた読者がいました。そうやって知らない人同士が、好みや感変え方を通じて知り合え、知識を深められたら最高です。以下そのまま掲載します。(段落はつめさせていただきました)

Redon

こんにちは。今回の「型破り西洋美術史」でも毎回盛りだくさんの内容をありがとうございます!あっという間に最終回になってしまいました。最終回にあたり、これまでの授業の内容を振り返って、感想をお送りします。

 

ファンシーピクチャーの回の、Jean-Baptiste Greuzeの「死んだカナリヤと少女」をめぐるディドロの解釈は、作者本人ではない人物がそこまで断じることができるのか、と驚きました。Greuze自身はどういった意図で描いたのでしょうか。教訓画ということですが、当時の人が見れば十分理解できる作品だったのでしょうか。個人的には、作品のタイトルからも内容を想像する手掛かりがつかめず、難しい作品だと感じました。

Greuze

世紀末美術の回のオディロン・ルドンの後年の色彩のある作品は、色使いなのか構図なのか、作品全体から浮遊感が感じられて、時代がまったく違うのですが、ポントルモの作品(「十字架降下」など)から受ける印象と似たものを感じました。ルドンの作品は今まで「キュクロプス」を知っていたくらいで、ほとんど見ることがなかったので、こんなに興味深い画家だったとは知りませんでした。今回授業で知ることができて嬉しかったです。

前回の「世界の美術館」の講座、今回の「型破り西洋美術史」を通して様々な美術作品や表現方法を見てきて、芸術作品とは何か?アートかアートでないかの境界はどこにあるのか、というようなことをずっと考えています。特に現代美術を見ていく上で、自分の中でしっかり考えておかないと混乱してしまいそうです。今のところ、人が手を加えて(意図的に構成する)、作り手か見る側が「芸術だ」と思えば、出来の良し悪しなどは別として、芸術作品なのだと思っていますが、今後も引き続き考えていきたいと思います。

Redon

最終回の授業、また、次回の「ミステリアスなアート」も楽しみにしております。

ルネ・マグリットは以前から興味があって、企画展に行ったり、画集を見ていたので、マグリットの回があると聞いて嬉しく思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

【美術】講座参加者の感想:Mさん

この感想をいただいてから随分時間が経ってしまいました。ごめん。以下Mさんの感想です。

Rothko
私は、クレイやロスコなど、何かわからないけど、前から好きでした。
カンディンスキーモンドリアンは、有名なコンポジションのイメージが強くて
そこまで興味を持っていなかったのですが、今回、紹介のあった「Far Away」や「Broadway boogie woogie」などはとても好きです。色の響き合いと線の美しさに惹かれていたのだと改めて納得しました。時代背景との関連の話もとても興味深く、特に皆さんも言っていたようにCIAのくだりは驚きですが、アメリカらしい気もします。今回もワクワクする授業、ありがとうございました。
 
世界の美術館の授業全体について
 
どの回も、本当に楽しくて新しい発見だらけでした。これだから先生の授業への参加はやめられない。毎回違う国を取り上げてくださったので、世界を旅している気分も味わえました。その上で美術史も学べるなんて、こんな授業は絶対他にありません!一つだけ行ける美術館を選ぶとしたら(全部行きたいけど)、ドイツロマン派の回のハンブルグ美術館です。メンツェル、フリードリッヒ、ルンゲなど実物を見てみたい。ロマネスク、ルネサンスバロックの美術は、美術館もいいけど教会で見たいという思いもあります。
 
もちろん4月からの授業も申し込み済みですので今後もどうぞよろしくお願いします。

Runge

一緒に何度もイタリアへ旅した仲です。ハンブルクへ一緒に行ける日が来ればいいのですが・・・

【美術】夏の2講座開講決定💖

わーい!やったーっ!夏の2講座が開講決定いたしました!!

フォンテンブロー派

コロナ以降、外へ出るのがおっくうになったり、万一を心配したり、さまざまな理由でオープンユニバーシティもカルチャーセンターも個人の教室も、生徒が激減しました。政府は旅行と飲食ばかり気にするけれど、それ以外の仕事は沢山あるし、コロナの大打撃から回復していない生活を送る人々は大勢いると思います。

www.ou.tmu.ac.jp

私も当然そのうちの一人です。大学自体が全面的に休校だったし、やっと始まったかと思ってもオンラインだけだったり。NHKラジオ講座に出ているような先生や何冊も出版しているような有名先生も、対面授業に人が集まらず開講できない状態がいまだに続いています。そんなだから私のような知名度のない者がオンラインの他に対面授業を開講したいと言っても無理かもしれないと、当然思っていたのに・・・。心からの感謝を捧げます!!ありがたいことに2講座とも開講が決まりました!!!

ハンブルク美術館のフリードリッヒ

知名度が無いだけでなく、私の講座は都立大オープンユニバーシティの中では(多分他と比較しても)一番高い講座のうちに入ります。なぜなら授業回数が断然多いから。それでも集まって下さる人たちにどれだけ感謝を捧げたらよいでしょう。常にそのつもりではいますが、ここへきて、いよいよみんなのありがたさが身に染みたので、益々全力投球で授業します!今は現在の「型破り美術史」の最終回に向けて最後の仕事をしている最中ですが、夏、皆さんに会えるのをめちゃくちゃ楽しみにしていますっ💕💕💕

 

ちなみにオンライン講座の「ミステリアスなアート」はもう締め切ってしまいましたが、対面の「世界の美術館」は、まだ参加者募集中です!上のサイトからぜひ来てください。 チャオチャオチャオ〜〜〜

【講座】ミステリアスなアート

都立大学オープンユニバーシティ夏講座の締め切りが迫っています。まだ余裕があると思って受講できなくなる人がいつもいるので、登録のお願いです。

René François Ghislain Magritte

どうか直ぐに下のウェブをチェックしてください。直にこの内容のページに飛べます。もう一つの「世界の美術館」は対面ですがこちらはオンライン講座です。www.ou.tmu.ac.jp

コロナ以前は二つの講座を常に持っていましたが、コロナをきっかけにこのところオンラインでしか受け持っていませんでした。対面講座に募集をかけるのは本当に久しぶりです。

www.ou.tmu.ac.jp

私とオープンユニバーシティの講座の始まりは、都立大の本校である南大沢の校舎で「イタリア語」と「イタリア史」です。それが映像を使うことができるようになり、最も得意分野の西洋美術史(イタリア中世・ルネサンス中心)をやってきました。他校やカルチャーで授業しながら、参加者も変わり、場所も変化しました。何より時代が変わって、ヨーロッパ旅行が以前ほど一般的ではなくなり語学への興味も、それに伴い減じたような気がします。日本経済の下降は大きな一因でしょう。

Beato Angelico

それで、最も私らしい、私が愛する内容を考えた時、西洋美術全般を対象にすることにしました。私はいくつか大学を出ていますが、最初に出たのは美大です。学生時代はジャスパー・ジョーンズラウシェンバーグフランシス・ベーコンのような現代美術が大好きでしたし、子供の頃からマチスもサッセッタも同時に好きでしたから、西洋美術全般を扱います。

Paul Delvaux

と言ってもルノワールの裸婦とかモネの睡蓮より、不思議な雰囲気や謎に満ちた作品に、惹かれてしまいます。例えば、デルヴォーの人形のような女性たちと風景は、一体何を言いたいのか、何かの元ネタがあるんだろうか、この道の先はどうなっているのか、いろんなことを想像させて、つい目を止めてしまいます。

Richard Dadd

展覧会、画集、インターネット、美術本、イタリアなどで何万という作品を見てきましたが、ろくに見ないで通り過ぎてもいいと思う作品もあれば、何分も、何度も、時をおいて繰り返し眺めても飽きない作品もあります。驚きはしないけど「いいなー、好きだなー」と思うこともあれば、好みではないけどスゴイと思うこともあるし、強烈な衝撃を受ける作品もたまにはあります。リチャード・ダッドはそういう画家です。上の絵は作品の一部ですが、この作品以外直ぐには資料が見つからず、古本屋でやっと一冊入手、いまではネットでずっと簡単に調べられますが、それでも情報の多い画家ではありません。西洋美術の場合、対象がヨーロッパなので当然ですが日本語ではわずかなことしかわかりません。

Paolo Uccello

今回のテーマはミステリアス(不思議・謎)なので、時代や様式には全く無関係に、私が謎で面白い、紹介したいと思った画家を紹介します。都立大の冊子には一作品を中心にと書いていますが、結局、今やっている「型破り西洋美術史」も多数の画像を使っているように、次回もそうなるでしょう。ミステリアスなアートの様式とか、施術史や美学には無関係に単純に、面白い興味を引く作品とそれを描いた画家を取り上げます。

 

早く登録してください💕お願いしまーーす💕

ミステリアスなアート 2221J001 東京都立大学オープンユニバーシティー

【講座】世界の美術館で西洋美術史

夏講座の募集が始まったので、前回に引き続き、そのお知らせと呼びかけです。

国立考古学博物館 アテネ

「世界の美術館を訪ねながら西洋美術史を概観する。」という講座をオンラインでやりました。それを対面授業でやらせていただきます。写真はオンライン講座用に作った資料の複製です。具体的な日時や参加費などは、以下の都立大オープンユニバーシティーのウェブで確認してください。そしてぜひ参加ボタンも押してね💕www.ou.tmu.ac.jp

1回の講座で一つの美術館を取り上げ、基本的にそこの収蔵作品で一つの様式について理解できるようにします。例えば初回はクラシック(古典古代)様式をアテネの考古学博物館で堪能し、2回目はロマネスク、ゴシック様式をパリの中世美術館で追う、というように授業を進めます。

中世美術館 パリ

西洋美術史なので当然ですが、ヨーロッパに作品が集中していますし、中でもイタリアは圧倒的な質と量を誇るのですが、11回全ての回に違う国の美術館を紹介しようという企画で始めました。やってみて、思っていた以上にそれが無謀で厳しいか痛感しましたが、ハンブルクやフィゲーラス、クロアチアなど普段はなかなか触れることのできない場所へも行けて(想像だけど)私も、参加者も楽しい思いをしました。

アール・デコ美術館 リスボン

権利の問題はいつも難しいのですが、日本では特にポーラ美術館に全面的に協力いただき印象派の回を作ることができました。ポーラは箱根なので、是非夏季講座が終わったら、受講者と共にプチ旅行を企画したいです💖

ダリ美術館 フィゲーラス

コロナ以来外出できなくなって、それまで当たり前だった旅が、永遠に思えるほど遠のきました。それで世界中を空想の中でも旅したいという想いが湧き立案したので、私も訪問したことのない美術館がいくつも含まれています。イタリアは誰よりも旅していると、思えるほど全州にまたがって旅をしているし、ロンドンやパリなど実際何度か訪れたことがある場所と違い、全く知らないところについては、街や国についても簡単に勉強し直しました。特にクロアチアについては知識がなかったので自分でも勉強になりました。いわゆる大芸術とは違った、さまざまな美術の形を知る機会になったと思います。

素朴派美術館 ザグレブ

できるだけ世界中に旅したいという思いと、日本は必ず入れようと決めていたので、ヨーロッパ以外に日本とアメリカが入っています。本当は中南米やアラブ地域にもすごい美術館があるのですが実現しませんでした。授業時間は90分ですが、互いに時間がある時はその前後で質問の時間を設けますので、内容に関わる質問ならどんどんしてください。歓迎します。

アール・デコ美術館 リスボン

もう2度と対面授業はできないまま、引退した方がいいのかなと思っていましたが、やっとチャンスをもらえました。どうぞ夏季講座の参加よろしくお願いします。いつも言っているように、開講するかどうかはみんなが来てくれるかどうかにかかってるから!心から、会える日を楽しみにしています💕

世界の美術館 2221J002 東京都立大学オープンユニバーシティー

そうそう。大学の講座申し込みの写真は、私が講座を始めた初期の頃のものです。ずっと変えなきゃと思いながらそのままになってるの。ご容赦お願いしまーす

 

【講座】夏に逢いたい!

梅雨に突入したみたい。もうすぐ夏ですね。今度の夏は、私にとって特別な夏になりそうです!なぜってコロナが始まって以来もう2年も閉じていたオープンユニヴァーシティの講座が開講されることになりました!!

キリストOK? 青い箱に入った聖人?

みんなとの西洋美術やイタリア関連の講座は、私の命なのにオンライン授業だって始まるのに1年以上待ちました。このところはずっとオンラインで西洋美術史をやっているわけですが、やっぱり対面の授業じゃないとダメという人も結構いるし、その気持ちも分かります。やっとこの夏から対面の授業への参加者を募集することができました。

www.ou.tmu.ac.

詳細はまた後ほどアップしますが、とにかく募集が始まったので、上の大学のホームページを見てください。なにしろ参加者がいないと開かない(当然だけど)から、みんなの参加をこころよりお待ち申し上げる次第でございますルーー!

【映画】ある画家の数奇な運命

竹橋の国立近代美術館で「ゲルハルト・リヒター」の展覧会をやっているので、気になっていた映画を見ました。
製作:2018年、ドイツ。日本では2020年公開。
監督:ドナースマルク

英語の国際版

題名に関して。ドイツ語の原題は werk ohne autor で、英語の逐語訳だと work without (an) author となり、日本語に訳すと「作者のいない作品(著者なしの仕事)」となると思う。映画を見れば、その意味が心に響くのに、またしても日本語の題名は、意味を喪失した説明的な題名に変えられている。ただ国際英語版の題名も変更されていて「決して目をそむけるな!(私訳)」となってる。確かに、それは意味を捉えていて、ドイツ語のポスター(次の写真)にも象徴的な場面が選ばれているから一応理解できる。自分の手を顔の前にかざして目の前の情景に意識を集中する場面は、子供時代から繰り返し出てくる。絵を描いたことがある者には、馴染みの行為でもある。

オリジナルはドイツ語

日本語の解説(Wikiでさえ)は全く内容を把握していない見当違いの紹介だらけなので、邦題が分かりやすい題名になるのは仕方ないことなのだろうか?といつも思う。日本人だって、内容を深く考えることはできるはずだし、原作者が考え抜いてつけた題名を軽視すべきではないと、私はいつも思います。題名は重要な作品の一部だから。

日本語版

日本語ウィキには、驚くべきことに「恋愛ドラマ映画」と書いてあるけど、それだったら私は見ないし、ドイツ語の映画としてヴェネツィアやアカデミーはじめ、26年ぶりに様々な賞にノミネートされるはずもない。ドナースマルクが監督した「ツーリスト」が、アンジェリーナ・ジョリージョニー・デップの、それこそ分かりやすい映画だったから恋愛ドラマとか思ったのかもしれないけど、これを見てそんなことしか分からない人が映画評を書いていい訳がない。(もちろん個人ブログだったら何書いてもいいよ。誰かをはっきりと中傷するのでなければ。だから私は個人的に書いています。利益とは無関係に書けるから。)

映画の冒頭

この映画の主題は、心底恐ろしい、そして真剣な内容の「人間の命の等価性について」で、それと並んで、たった今も書いた「(表現と意見の)自由」と言う問題です。恋愛映画と勘違いした人は、愛し合うベッドシーンが結構出てくるからかもしれないけど、これは「出産(命)」がこの映画の最大の主題だから。ポルノ的な表現ではないし、映画の裏の主人公である医師が産科医で、劣性遺伝によって価値のないと判断した命を堕胎するのは、祖国(東ドイツ)の明るい未来のために正しいことだと信じているから。

 

映画『ある画家の数奇な運命』公式サイト

この映画は、ゲルハルト・リヒターの生涯を元にした作品と言うことで、私も観ました。リヒターはドイツ最大の現代美術家の一人で、私も学生時代に影響を受けました。ただ取材に全面協力していたリヒターは、映画の予告編を観て、大袈裟でスリラーのようだと感じ、不快だったそうです。映画の予告編っていつも大袈裟だよね。最初から名前は全部変えるとか、どこまでが事実かは謎のままにするという条件だったそうなので、あくまでもリヒターの話をもとにした創作なのは確か。

richter.exhibit.jp

美術好きからすると、デュッセルドルフ美術アカデミーの彼の先生フェルテンが、実はヨゼフ・ボイスだとすぐ分かるし、作品と作家についても実物が思い浮かんで凄く楽しい。ただその辺は、現代美術をよく知ってる人じゃないと、そんなに楽しめないはずだし、188分という長編だからってこともあるけど、製作途中の場面も長く、それも美術関係者と無関係な人では全く臨場感が違うとは思う。

Gerhard Ritchter

リヒター自信は気に入らなかったとしても、映画祭では十三分のスタンディングオベーションで拍手が鳴り止まず「今まで見た中で最高の映画」と言ってる監督も何人も居る。私が思うには、難しいテーマに直接取り組んだ、人間固有の知的な悩みを主題とした、真剣で美しい素晴らしい映画でした。主演のトム・シェリングもとても良かった。

Joseph Beuys

余談だけど、私は来日したヨゼフ・ボイスに会ったことがある。彼のやることが芸術だとは、私にはどうしても納得できなかったけど、その辺も映画の中の発言で納得できた。冒頭の退廃芸術展に出てくるカンディンスキーモンドリアンピカソフランシス・ベーコンらの作品がいかに素晴らしく、当時において今より強烈な意味を持っていたかも心に残りました。美術好きな人には200%おすすめだし、美術に詳しくなくても良質な映画を求めるすべての人にお勧めします。

【展覧会】ボテロ展 ふくよかな魔法

私の心と体の栄養である展覧会へ行ってきました。

Fernando Botero

展覧会場の中庭にある「小さな鳥」と記念撮影しました。360度どこからみても楽しい、巨大でふくよかな「小さな鳥」です。ボテロは圧倒的に絵が有名なので、彫刻が手で触れるような距離で見られるのは滅多に無い機会です。

渋谷の文化村には、1989年にできた頃から親しんでいます。吹き抜けになった中庭付きの建造物も好きだし、地下の展覧会場、芸術的な内容に特化した映画館、現在の作家たちのギャラリー、美術に特化した本屋さんなど、私の好きなものだらけでできています。この辺は、松濤美術館も遠くないし、壮絶にマイナーな謎の映画館アップリンク(大変悲しいことに2021年に閉鎖。今は吉祥寺と京都にある)、アンティークや美大生っぽいファッションのお店など、小さくて収益度外視の、内容にこだわったスペースが幾つもありました。

ファン・アイクを元にしたボテロ作品

私がお金持ちだったらあの近辺に住んで通い詰めてもいいような場所でしたが、それは現実離れしたお話。上野公園周辺に住みたいという希望は常に持っていますが・・。で、ボテロについて。

Fernando Botero

私がボテロのことを知ったのは子供の頃です。家には印象派キュビズムなどの様々な画集があり、物心ついた時からよくそれらを眺めていた私は、その後もずっと絵が好きだったので、自分でも描き美大にいきました。人は自分の興味のあるものには、目が行くものです。同じ道を通っても、全く見ているものは違うし、頭に入る情報量も違います。目的地に行くことしか頭にない人は、横見をせずにさっさと通り過ぎるかもしれませんが、私はどこでもあちこち眺めながら歩くので、街のポスターや看板などは当然目に入ります。本屋さんで見る表紙も重要な情報源です。私がボテロを知ったのは洋書の棚にある画集です。ところが当時日本ではボテロについて全然情報がありませんでした。

画集の表紙

今回調べてみたら、日本では26年ぶりの展覧会でした。なので初めて私が実物のボテロに出会ったのは海外です。ヨーロッパにいた時ボテロの展覧会をやっていて、画集も入手できました。一眼で好きになりました。子供の頃からデブで自分のスタイルが嫌いだった私だったので、太った人をこんなに魅力的に描いてくれる画家も好きになりました。太った人を描いた作品は珍しくありませんが、ボテロの素晴らしいところは、決してそれを否定的な意味で扱っていないことが、観るものに伝わることです。

ラッファエッロを元にしたボテロ作品

私はその後必死にダイエットして40キロを切るくらいになったけれど、それは無理をしていたので体に悪く、長続きしませんでした。ボテロの太った人たちは、大らかで優しそうに見えます。全然デブを気にしていなくて、自信を持っているように見えます。大袈裟ですが、私は周囲を気にして生きるのが何よりも嫌いです。悪いことさえしなければ、好きなような格好をして、好きなように話し、好きな事をすればいいと思っているのに、日本ではなかなかそうはいきません。だからますます、ボテロの描く、人を気にしないで自由に生きる人々が好きなのかもしれません。

静物画も描く

でも彼の描く人が太っているからだけで好きなわけではありません。彼の生物画も大好きです。何より色が綺麗ですが、構図や線の考え抜かれた形状も職人的です。イスパノアメリカ的な、暖かくて大胆で生命力に溢れているにも関わらず、同時に静謐な印象を与えます。そこが全く彼独自のところで、最大の魅力だと思います。

ピエロ・デッラ・フランチェスカを元にしたボテロ作品

実は今回、思っていたよりずっと彼のデッサン力が高く、天才的な画家だったのだと痛感させられました。子供の頃から絵で稼いでいるだけのことはあるし、イタリア留学などして古典的でアカデミックな勉強もしています。有名な作品を、彼流にアレンジして描いていて、元の作品を知っている者にとってはさらに興味を惹かれます。余談ですが、今回の展覧会の最高なところは、撮影していいところです。日時と関係するのでネットで調べてください。名画周辺を撮影している時、私のボロ携帯(写真機能はメモ程度にしか使えない)は、なぜか「食べ物モード」に切り替えそうになりました。彼の描く形や色が、お菓子のように見えたのでしょうか?なんだかピッタリで笑ってしまいました。

祖国の現状を嘆く聖母子像

最後に、ボテロはふざけたように見えながらも、社会性の高い作品や、伝統的なキリスト教や民族文化をテーマに描いた作品もたくさん作っています。その証拠にヴァチカン美術館には、ボテロの作品が展示されています。ヴァチカンには死ぬほど観るべき物があるので、最後まできちんと見ている人がどれだけいるか知りませんが、最後の部分は現代美術です。そこに彼の作品が掛かっています。

【美術】講座参加者の感想4

目の前の講座の準備と読書他にかかりきりで更新せずすみません。とか言ってゲーマーなのでその時間はあるのですが、ゲームは一人じゃなくてギルドの仲間に迷惑かかるので休むわけにいかない、とかなんとか言い訳する・・・😂

今日紹介する私の西洋美術史の講座参加者は、一番若い層に属する人で期待の星です。リアルタイムで参加できないにも関わらず、アーカイブで必ず見てくれて、興味を広げてくれるのを本当に嬉しく思います。

B-MAD

「世界の美術館」の講座では、毎回内容の濃い授業をありがとうございました。

アーカイブ配信ですべての回を視聴しました。

出てくる美術館がおもしろく(特にポルトガルアール・デコ美術館とクロアチアの素朴派美術館が、街の雰囲気とも相まって素敵でした)、毎回楽しみでした。

講座の内容を振り返って、感想をまとめました。次の講座が始まってしまいましたが、ご挨拶も兼ねてお送りします。

www.lisbonportugaltourism.com

一番印象深かったのは印象派・新印象派・ポスト印象派の回です。

今まで漠然と、画家の個人的印象を描いているのだろうくらいにしか思っていなかったので、筆触分割や色彩分割、光と色の関係、対象と色の関係など、ルネサンス以来確立されてきた絵画手法の「あたりまえ」からの転換点だったと知り、驚きました。

主題も神話画や歴史画から離れ、絵画がぐっと近代的になったのを感じました。

Hrvatski muzej naivne umjetnosti – Hrvatski muzej naivne umjetnosti
(上はクロアチア素朴派美術館の公式サイト)

 

ロマン派の回もとても興味深く、特にCasper.D.Friedrichの作品は、壮大さと暗さが漂い、何か訴えかけてくるようで、とても心に残っています。ルターの宗教改革が起こったのがドイツであったのも頷けると感じた回でした。

ハンブルク美術館には、以前の先生の授業で知って以来好きになったローレンス・アルマ・タデマの作品もあるとのことで、いつか訪れてみたい美術館になりました。

また、ジョヴァンニ・セガンティーニ国立西洋美術館にある作品をはじめ、好きな画家なので、授業で作品が見られて嬉しかったです。

Lawrence Alma-Tadema

なお個人的には、授業の回が進むごとに、絵の中に登場する人々が身に着けている衣装の感じが変わり、その変遷を見るのもおもしろかったです。

「型破り西洋美術史」もアーカイブ参加になると思いますが、楽しみにしております!

Giovanni Segantini

以上がSさんからの感想でした。本当に、感想(意見も)嬉しいです。以前からずっとファッションの歴史をやりたいと思っているんだけど、なかなか機会がありません。アール・デコの回に多少女性の社会進出とファッションの関係について触れることができたけれど、もっと本格的に美術作品とともに紹介できる日が来たら嬉しいのですが・・。参加者が集まるかどうかが鍵なんですよね、しがない非常勤講師にとっては・・。彼女のように、有名だからとか権威のある美術館の展覧会だからではなく、授業で初めて見る作品を自分でいいと感じてくれる人が、もっと増えたらいいのにといつも思っています。

【美術】講座参加者の感想3

このところ連続で、私の西洋美術史の講座に参加してくださっている方からの感想やご意見を掲載しています。得に個人的な内容で美術に無関係な箇所は割愛していますが、基本的にいただいたままの文章を載せています。西洋美術好きの方なら、共感できたり、参考になることもあると思います。以下Mさんからの感想です。

ダリ劇場美術館

最終講義を迎える世界の美術館講座の感想をお送りします。
ずっと、ダリこそ芸術家、芸術的生き方をした人と思ってきましたが、前回の超現実主義の講義では、ダリは意図的であり保守的で、大衆受けする分かりやすさがあり、真の芸術家とは言い難く、シュールレアリズムとは反対にいるとの内容でした。
芸術、芸術家とは何なのか、と改めて考えてしまいました。
今日の素朴派の講義では、素朴=天性とのこと。誰の評価も気にせず、描きたいから、描きたいものを、描きたいように描く。意図したものではなく、内から湧き出てくるものとのこと。正にこれこそが芸術、芸術的なのかと思わされました。
世界の美術館を時代を追って巡った今回の講座は、美術の歴史を世界の歴史の流れと関連づけて知ることができ、自分の中で大まかな美術史を形作ることができたように思います。
そして、芸術とは、芸術家とは何なのか、という大きなテーマも残してくれました。
これからも、これは大きなテーマとして常に意識しながら美術、芸術作品に触れていきたい、と思っています。
今後も、先生の講座を楽しみにしております。
 (講義の後の感想や質問ではあまり考えがまとまりませんが、後になって、じわじわと考えさせられたり、じわじわと意味がわかったりしています。)

ガラの城

正直ダリは芸術家じゃないとか「素朴=天性」と言った覚えはないのですが、そういうふうに受け取られたのだなと理解できます。人間のコミュニケーションにおいて、100%理解し合うのは、よほど単純な内容でない限り無理です。ですから同じ言葉を使っても、人によって受け取り方が異なるのは自然です。だからこそ、授業の後に意見や感想の時間が必要だと思っています。私も説明し直せますし、互いに理解が深まります。

ダリの家

彼女は私のイタリアの旅にも参加してくれて、色々と経験を一緒に積ませてもらっています。何より大変感受性が強く、授業中に感動して涙してくれたりすると、私まで泣きそうになったりして、私からすると心の友みたいに感じられる人。芸術には、そういう感受性が制作側にも鑑賞側にも必要だと思っています。

【美術】講座参加者の感想2

毎回の全力投球講義、実に刺激的です。ありがとうございます。
今回は舞台が世界に広がったのでますます興味深く受講しました。

美術と関係ないことで申し訳ないですが、ワールドミュージックァンなので、ギリシャ(ライカリスボン(ファド)クロアチアバルカンブラス)と大好きな地域が出てきたのは嬉しかったです。これらの地域は激動の現代史ですね。またジョゼフィン・ベイカでヨーロッパのジャズ受容史の一端を学べたのも良かった。幅広い観点の講義ありがとうございます。今度はブニュエル論(特にメキシコ作品)を是非聞かせていただきたいです。

ハンブルグ美術館

絵画の方では多くの名作を堪能しましたが、断片的には
・シトー会修道院の建物とステンドグラス(自然光)
・ロマン派に巨匠無し。(なるほどです。ローカルな存在で、そこがいい)
ゴーギャン。ヨーロッパ植民地主義時代の放浪人として見ると画に凄みが増します。版画も素晴らしいです。などが強烈なイメージとして残っています。

クロアチア素朴派美術館

素朴派と抽象画は難易度が高いです。好き嫌い、快適不愉快まででそこから感想が発展しません。私はどうしても作家の人生とか、その時代との関わりに目が行ってしまいます。素人が純粋にアートとして鑑賞するのは大変むつかしいことですね

天然に型破りな、先生の次回講義を楽しみにしております。

Filippino Lippi 部分

私を「天然に型破り」と言っているこの方は、コロナ前から連続で参加してくださっています。長く直に(アーカイブだけの参加の方とは残念ながら、ほとんどお話しできないのですが)授業に出席くださっていると、当然人柄や趣味や興味の持ち方など色々分かってきます。彼は最初思ったよりよほど美術好きだと分かりました。美術関連の本をよく読んでいて、感動を持って作品を眺めている人だと思います。

美術作品の「見方」を解説した本はたくさんあります。もちろん作品を理解するには必要なことだけれど、本質は美術への愛であり、それは周囲は無関係に自分が、その作品に感動できるかどうかです。そしてそれ無くしては、理解などあり得ないと常に思っています。

西洋美術、イタリアの旅、読書が大好きな貴方へ、中世西洋美術研究者SSが思う事いろいろ