いつもそんな気もするけれどあっという間の年末です。
来年始まる西洋美術の講座をお知らせします。
https://www.ou.tmu.ac.jp/course/detail/7665
「西洋美術名作探求の旅」というテーマで去年から講義してきましたが、主に絵画が中心で、時々彫刻が混ざる程度でした。今回は、最も取り上げられる機会の少ない(と思われる)建築に光を当てたいと思います。
と言っても2024年夏秋講座同様、誰もがどこかで目にした事のある(と思われる)建築作品を対象にするので、とっつきやすい事この上ないと思います😀
フランスのモン・サン・ミシェルは日本人にも大変人気の高い聖堂だし、建築史の驚異と言っていいアヤ・ソフィアも、観光で訪れた事のある人も少なくないでしょう。コロナ以降明確になった、失われた30年で没落した円を考えると、以前のように気軽に旅に行くことは困難になりました。よほど目的があるか、経済的余裕のある人でないとヨーロッパをあちこち旅するのは難しい時代です。私自身、毎年のように行っていたイタリアへコロナ以降行けていません。建築は直接的に旅と結びつくので悩みましたが、行けることがなかなか叶わないからこそ、やってほしいというご意見をいただいて、挑戦することにしました。
ローマには歴史的にも美術的にも極めて重要な建造物が山のようにあります。でも「ローマ」をテーマにした授業の時に一応重要建造物はお見せしたので、今回は参考に触れる程度にしようかと考えていますが、参加者の要望にできるだけ答えたいといつも考えていますから、要求があれば解説する用意もあります。
ガウディもちょっと前にかなり詳しく話したので、どうしようか悩みどころではありますが、いよいよ完成が近い事もあり、取り上げようと考えています。以前はガウディの生涯や思想、様々な知られざる作品を中心に解説したので、今回は、日本でも絶大な人気を誇るサグラダ・ファミリアに焦点を当てます。
こういった大建築とは違うけれど、実際に訪れたら「素敵!」と思う人が続出するだろうと想像できるのが、アール・ヌーヴォーの建造物です。特に女性は気にいると思うのだけど取り上げようか思案中。私はヌーヴォー系の工芸品に触れて育った事もあって、大好きだし、何でもそうですが、場所によって同じ様式でもかなりの違いがあるのを実感し、ますます興味が湧きました。
タージ・マハル(田嶋ハルとか変換された。も〜)はインドだから、いわゆる西洋美術の範疇ではないけれど、しかし明らかにこの様式は西洋美術の絶大な影響がある超有名建造物だから、どーしよーかな〜。そんなこと言ったらロシアの超印象的な聖ワシリー大聖堂は、当然取り上げるべきかな?あと、いつも意見の別れどころだけど現代美術よろしく現代建築も本当は取り上げたい。今はこんな感じで色々調べ直したり関連資料を読みまくり。
https://www.ou.tmu.ac.jp/course/detail/7667
全七回で、一応西洋美術の様式が理解できるようにしようという目的もあるので、超有名なピサの斜塔など、年代の近い建造物が他にある時は取り上げられません。う〜ん。いつものように悩むー。という前に、参加者が集まらないと開講できないので、是非みなさんよろしくお願いします。今回はオンラインも対面の飯田橋校も同じ七回です。
無料公開講座と違って、少人数だからこそできる参加型の講座です。都立大のサイトへゴー!よろしく〜。良いお年を〜!
Auguri !