天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【旅】初めて参加のYさんの感想

Yさんが書いてくれました。いつものようにそのまま貼り付けます。


ナポリ10日間の旅
美術館、博物館、教会をシャワーを浴びるようにイタリアの美術に触れた旅でした。
東京の美術館で絵画鑑賞するのとは全く別世界でした。
一歩建物に入ると天井から柱、壁、床に至るまで丸ごと美術品でした。
広大な敷地に建つカポディモンテ美術館では、途中バールで休憩し再入場をして、暗くなるまで鑑賞を続けました。美術館がこんなに遅くまで開いているというのも驚きました。
移動は基本的に地下鉄とバスだったのですが、帰国の前日ストライキに遇いました。それでも目的地までのバスは動いていたり、目の前で客をおろしたタクシーに乗れたり、こんな偶然あるんだ!と思うほどスムーズに移動できました。
特に印象に残ったのは、サンセヴェーロ礼拝堂です。
「ヴェールに包まれたキリスト」は、本当の人くらいの大きさで、床の上に展示されており、ぐるっと回って見られます。同じ像でも見る方向で変わって見えました。彫刻というより本物のキリストがいるような感覚で、彫刻であることを忘れてしまいそうな像でした。
すべてが初めての体験で、非日常をワクワクドキドキしながらの10日間、まさに冒険の旅でした。
同時に、見れば見るほど自分の不勉強さを思い知り、これは再訪しなければと強く思う旅でもありました。

 

Cappella San Severo, Napoli


真面目に鑑賞したり、説明を聞いたりしていれば誰でも、いかに自分が知らないかと思うことでしょう。そして知れば知るほど面白くなって、自分の知識の広がりとともに、世界観まで変わってくるかも知れません。


本当のキリストはあのような西洋人の顔をしていません。もっとシリア系の顔立ちだったはずです。でもあれはまさに西洋人が思い描く、ヨーロッパ化されたキリスト教の理想像の一つだと思います。技術はあまりにも素晴らしく、石であるのが不思議ですが、作者のサンマルティーノはあれに心血を注ぎすぎたため、他の作品があまりありません。私としては、このことは残念なことですが、ある意味芸術家と作品の関係という点で得意な作品でもあり、興味を引きます。


Yさんはとても周囲に気を使う人で、そのためなかなか書きたいことが書けなかったようです。ネット上には醜い個人攻撃や誹謗中傷もありますが、そんな内容でさえなければ、自由に思ったことを表現することが本当の感想だし、芸術の本質に通じることではないでしょうか。自由な感想もお待ちしています。彼女は今回申し込んだのが非常に遅く、飛行機代がみんなよりかなりかかりました。それにも関わらず、行きたいという強い意欲があったから一緒に旅ができました。必ずまた行けるでしょう。


*ちなみにこの聖堂は一切写真禁止なので、ナポリのイベント時の写真を使わせていただきました。他には私のサイトには、美術書や聖堂サイトの写真を転用させていただいてます。 

【食】驚愕のお料理と異常な日本賛美

イタリアは世界の三大料理国の一つ。と言ったって三つってどこ?イタリア、フランス、中国?今では日本も間違いなく入るだろうし、他にも美味しいものがあるとこはきっとたくさんあるけどま、良いか。

 

Antipasto misto di verdura, Molfetta

 

フランス料理はイタリアのメディチ家から大きく発展したというのは通説だけど、でも考えてみると根本が大きく違う。私に言わせれば、凝りに凝ったフランス料理と素材の新鮮さを生かした単純さが輝くイタリア料理。私は完全に料理の素人だから、勝手に言ってるんだけど、もともと私の食生活は和風ではなくてフランス料理もイタリア料理も好きなので、日本人にしては食べてる方。

 

 

Insalata mista, Mozzarella, Pozzilli

 

ところで、このところテレビで一年中、外国人に日本を褒めさせる番組をやってるでしょ。大嫌いです。そんなに褒めてもらいたいのか?自信が持てなくて悲しい感じがする。日本は十分特異な文化を持ってるんだからそれで良いじゃないか、って思う。

 

Pasta alla pescatore,Bitonto

 

イタリア人だって、「美味しいか?」とか「イタリアは好きか?」って聞くよ。でもしつこくしちゃいけないよね。しつこいってのはいつだってかっこ悪い。なんでこんな話してるかっていうと、連続で、フランスと違って日本の野菜は美味しい、ってテーマの番組を見たから(私はちら見だけど、母がしっかり観ててさ)。そんなのおかしくない?フランスは自給自足できない日本と違う農業大国。イタリア人が日本の野菜が美味しいって言ってるのもやってて、それじゃまるでフランスやイタリアの野菜はまずいみたいに聞こえる。私が感じるのは、美味しい野菜が違うってこと。トマトは百倍イタリアが美味しいけどかぼちゃは百倍日本が美味しい、みたいなね。

 

 

話戻って、今回の旅ではかつてない程美味しいものがたくさん食べられました。なんたってプーリアはイタリアの食材供給量ナンバーワンなんだから当たり前の気もするけど、パスタの種類もたくさんあるし、予想を覆すパスタも食べた。っていうかとても食べきれなかったんだけどね。

 

Spaghetti all'assassina, Molfetta

 

また行きたいレストランも幾つか見つけた中で、一番強烈だったのはモルフェッタの、その名も「女暗殺者のスパゲッティ」。名前に惹かれて質問したら、最大の地元料理で売りだけど二人前以上じゃないと作れないというので二人で頼みました。それが上の写真のパスタ。ゲーーーキーーーーーーーーーーーカーーーラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!

見てもわかるけど、匂いとか、なんていうかもう空気が辛い!味はすごく美味しいんだけど、平らげたら胃に穴あくんじゃないかって勢いでした。一般にイタリア人は日本人ほど辛いものを食べない。カラーブリアが辛い料理で有名なんだけど、プーリアの海沿いの、最高に爽快な青空の元、この異様な辛さは何なんだって!びっくりでした。辛いもの好きの人に食べてほしいなー。レストランはモルフェッタのLa Rosa Marinaです。ロケーションも最高だよ🚢

 

 

【イタリアの街】結婚式の季節

私たちが発ったのは9月11日でした。私は一ヶ月弱滞在して、その間に二つのグループが10日ほどの旅をしました。(プーリア&モリーゼ組とナポリとその周辺組)実はほぼ同時に別の生徒さんたちもイタリアへ来ていました。彼らはウンブリアを中心に回っていたので会うことはありません。

 

Molfetta

 

その間に3組とも結婚式に遭遇しました。私など何度見たか数えきれないほどってくらいです。9月と6月は一年のうちで最も良い季節。だから結婚式も集中する。日本だったら雨や台風の季節だけど、地中海はとにかく最高です。

 

Procida

 

私の友人達も含め、イタリアで一般的なのは、教会で式をあげること(もちろんキリスト教徒に限る。日本の無節操ビジネス教会とは全く違う。逆に宗教的に思想のある非キリスト教徒たちは役所で調印。)、良いレストランで食事する。名所で撮影しまくる。ですが、やはり北部と南部ではあらゆる点で南部の方が面白い。派手、騒ぐ、町中暴走する。とにかく冠婚葬祭にかける費用の感覚が違う。プローチダは決して大きくない島だけれど、新郎新婦を先頭に数台の車を連ねて町中走り回り、プカプカ楽器を鳴らしながら結婚のお知らせをしていました。

 

Roma

 

本当にあちこちで見かけたんだけど、心底良いなと思ったのは、お任せでないこと。業者が司会して、わざとらしい手紙の読み合いとか当然ない。友人や親戚一同がとにかく盛り上げる。街を歩いているといきなり楽隊がやってきたり、ハリウッドみたいなドレスを着た女性達が歩いて来たりしたら、近くで結婚式が行われている証拠。式っていうよりパーティか。式は教会だからね。

 

Bitonto

 

ビトントで私たちが昼食をとっていたら、その建物の裏で大騒ぎが聞こえてきました。ちょっとした空間に大勢が集まって、歌ったり踊ったりして大音量が町中に響いてる。年配の女性出席者は大音量が苦手なのか、みんなから離れて見ていたけれど彼女も袖がレースになったお洒落スーツを着ていたので親族でしょう。

 

ナポリの夜、宿から歌声と歓声が聞こえてきて何だろうとベランダへ出でみたら、向かいのベランダのお兄さんが、あれはナポリ人の歌手で明日結婚するからその前夜祭をやってるんだと教えてくれました。駅からさほど離れていない通りなんだけど、大勢が集まって何曲も大合唱。なんか演歌っぽい感じの曲でナポリっぽかった。部屋着じゃなかったら出て行きたくてたまらなかった。だってすぐ下だったんだもん。夜中の12時にパッタリ止んだけど、日本では近所の人が煩い事言ったりして、ビトントの大騒ぎもプローチダの暴走もナポリの野外コンサートもできないんだろうなと思うと寂しかった。何でも業者任せじゃない、自然な社会環境がイタリアの方がある気がしたのは、私だけではありませんでした。ある生徒さんなんか感動して泣いちゃったくらい。

 

9月は結婚式がたくさん見られて幸せな気分になれるけど、逆に聖堂が見たい人にはネックになるのでそこだけ注意。見られなくても広い心で祝いましょう💕

 

 

【イタリアの街】ナポリのルッカに一人で感動

私はずっとトスカーナ州の街ルッカ司教座聖堂に祀られる磔刑像に取り憑かれて来ました。ですが今回の旅は、プーリア、モリーゼ、ナポリという南部だけの旅でトスカーナにはかすりもしませんから、ルッカ磔刑像ヴォルト・サントについての発見があるとは思っていませんでした。プーリア州のビトントの司教座聖堂のヴォルト・サントはとっくに知っていたので再会を楽しみにしていました。

 

Porta di Volto Santo di Lucca, Bitonto

 

それともう一つ、聖堂としての機能はすでに失われていますが、ナポリの旧市街ど真ん中にルッカの十字架と言う名の聖堂があるので、調べたいと思っていました。

 

 

Chiesa della Croce di Lucca,Napoli

 

勝手に一人で盛り上がって感動しました。まごうことなきヴォルト・サントです。修道女たちに囲まれた磔刑像は、とても柔和な印象でオリジナルとは全く似ていませんが、しっかり修復されているのが私には大きな喜びでした。

 

左手にちらっと見えているのが元聖堂

 

 

 

ナポリのカオスの中、このフレスコに気付く人はまず居ないでしょう。この辺は広場と道路が整理されていない不思議な空間になっていて、ルッカの十字架聖堂は落ち着かない空間の真ん中に建っています。

 

 

引いて撮影するのが難しい状況で逆光でもあり良い写真ではないですが、小さいながらも厳粛なルネサンス建築で、派手なバロック建築の嵐のナポリにあってトスカーナの雰囲気を伝えています。聖堂は完全に修復中で閉まっています。次回は事前に約束を取り付けて入れてもらおうと思います。

 

このフレスコの状態の良さに気分が上がっているところへ、さらに思っても見ない発見がありました。ナポリにはスフォリアテッラとババという二つの伝統菓子があって、現在もうんざりするほど至る所で売っています。

 

 

これはナポリの心臓、上品な人は通るのが大変な地区にあるスフォリアテッラ屋さんで撮影しました。スフォリアテッラとは、紙が幾重にも重なったっていうような意味で、フランス語のミルフィーユもほぼ同じ意味。要するに薄ーくした生地を何枚も重ねて上手に焼くのがお菓子職人さんたちの腕の見せ所だったのかもね。ユダヤ起源だとかアマルフィ修道院だとか色々言われますがとにかく有名です。正直言って何箇所かで食べたけど、ずっしりしたパイ生地が私の好みではありません。でも本場の専門店で一回買ってみようというので行ってみたら、なんとその中にルッカのスフォリアテッラがありました!びっくりです。だってミラノのとかパレルモのとかローマのとか、あちこちのものがあるなら分かるけど、あったのはルッカのだけ!あとは皆ナポリのスフォリアテッラでした。ナポリのものより中身が凝っていて、歴史的にナポリに根付いたルッカ人の痕跡を実感。

 

こんなことで喜んでるのは私一人ですが、雇われ貧乏講師なんて好きでなければやってられない証拠です💘

 

 

【旅】イタリア初心者の感想

M子さんが感想を送ってくださいました。 

Gusu Nuovo, Napoli
  

お土産は聖キアーラ修道院のあのチョコレートが好評、食べれるの?飾ってから食べるなど喜んでもらえました。ビデは以前使い方を知らなかったので顔や体を拭きました。教えていただいてありがとうございます。ホテルはどこも良かったです。皆で食事を作って食べるのもゆっくりできて楽しいですね。

 
Santa Chiara, Napoli
 

私は外国で教会に行ったことがありません。今回初めて教会に足を踏み入れるやいなや展開した別世界に息を飲みました。広く高く豪華で荘厳な世界はまるで天国で圧倒されました。そしてこの様な教会を作るにはどれ程の資金、時間、労力、技術等がかかつたのだろうと思いました。毎日が驚きと感動の旅でした。遺跡、美術館等は言うまでもなく、カタコンベ見学の帰り道に路地を歩きナポリの人たちの生活を垣間見たこともおもしろかったです。治安を気にしていましたが、住んでいる人たちは気さくで親切でナポリが好きになりました。

 

Paestum
 

M子さんは私の首都大学東京オープンユニヴァーシティの講座「西洋美術史(主にイタリア)」にずっと参加してくださっています。私は授業中に、参加者へ疑問か感想を述べるように要求します。関心の持ち方は人それぞれですが、彼女も個性的な感想を持つ一人で、それだけに本当に関心を持ってくれているのが伝わります。写真は嫌だというので、2枚目の後ろ姿も彼女ではありませんが、それぞれの場所で驚嘆しているのがよく分かりました。初心者の感想は常に大切です。そういう目で見た時期が私にもかつてあったと思うけれど、ほとんど忘れてしまっているから。ちなみにナポリ組は、ホテルはサレルノでしか使っていません。あとはB&Bだったのでみんなで食事を作るようなことになったのです。と言っても、いわゆる料理はしてないけどね。モリーゼ組ではあまり作らなかったので、ナポリ組の人たちは良き主婦が揃っていたのでしょうか?今回は、私の”コテコテ”ナポリと周辺の旅に参加してくださって本当にありがとう。感謝します💖

【旅】お土産、食べ物編

正直言って、私は食にお金や時間をかけたくない方です。

お金や時間は、聖堂、博物館巡りや入館料、書籍、次に衣類に使います。

 

とか言いながら、イタリアではめっちゃくちゃ美味しいものや料理店が目白押しなので、結局食べています。何しろ日本だったら、ぺっら〜っと数枚入った生ハムが何千円もしたりするけど、イタリアなら食べ放題的に百倍美味しいものが食べられる。大げさっていうけど、そうじゃない。美味しいかどうかは、かなり新鮮さにかかってるから、スライスしてパックになってるだけでもうアウト。

 

で、隠して生ハムとか持ち込んじゃう人の気持ちも分かるけど、マトモに持って帰れるものだけ。

 

 

今回はお土産も、私にしてはかなり買って帰りました。一目でわかる通り私にとって重要なのがコーヒー。ナポリの誇るパッサラックァからスーパーの経済的なものまで色々買いました。キンボも有名なコーヒーで、日本でもこれを使ってるイタリア料理店が結構あります。スタバが嫌い(めっちゃコスパが悪いと思う)なので自分で美味しいコーヒーを入れます。

 

で、今回絶対買って帰ると決めていたのが、コーヒーカップ。写真じゃわからないけど、これは日本ではなかなか売ってない。肉厚のぶあつーい奴でないとダメ。内側にもNapoli e...て書いてあって、ナポリ湾の絵付き💕 お土産屋さんとか、日用品店とかに売ってるのじゃなく、スパッカナポリの超地元チーなカッフェの奥のショーウィンドーにどーでもいいように置いてあったのを売ってもらいました。イタリアのカッフェって不思議な場所で本当に有益だから大好きです💖 あちこちにあって、長い時間やっていて、地元の情報が満載で、トイレを貸してくれて、困った時には色々と助けてくれる。今までどれだけカフェにお世話になったかしれません。そんなカフェは、日本のお歳暮のお土産みたいな菓子折りとか、コーヒー関連の様々な商品をな〜に〜げなく売ってたりします。今度行ったら注意してみてください。意外に面白いよ。

 

コーヒー以外には、レモンパスタ数袋。正しくアマルフィで買いました。日本では地元国立のお店でトスカーナ産のを買ったりするけど、柑橘類は圧倒的に南部、しかもティレニア海のもの。

 

 

国立のストラーダビアンカ。素敵なお店。覗いてみてね。

http://stradabianca.net/

 

あとはお菓子類。お土産には一番配りやすい、いっぱい入った袋物(写真には写ってない)は大学の人たちへ。レモンと木ノ実のヌガー各種。杏ジャム、などなど

 

一番綺麗なのは、写真では判別不能だけど聖キアーラ修道院のお土産さんで、みんなと一緒に買ったチョコレート。ナポリの聖キアーラは、とにかく陶器で全面覆われたロマンティックな中庭でとっても有名なんだけど、流石ナポリ一の観光地の一つとあって、お土産も揃ってた。チョコレートは回廊の陶器の柄を絵にしたものですごく良くできてる。しかも美味しい!

 

 

袋が反射してるけど、本物みたいにお城の絵が描いてあるのだ。

 

あと中世音楽家の友人、櫻田亨さんにリュートの小瓶に入った甘草のお酒。

彼のサイトです。音楽好きの人是非みてね。

http://www.lutelute.com/blog/

 

 

それにサレルノ一の眺望を持つ、薬草園で買った薬草茶。

 

 

サレルノは世界初の医学校ができた場所。中世の頃の医学っていうのは薬草の研究が中心。体質別に様々な薬草が植えてあって、中世の写本に従って造園されている。すっごく素敵なところだった。色んなお茶とかクリームとかを、いかにも自然愛好家って感じのお兄さんが売ってる。フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ薬局ばかり有名だけど、こっちの方が本家本元。葡萄棚の下の方にはテーブルがあって、ティレニア海がキラキラ光るのを眺めながら、気持ちい〜風に吹かれて、すっごく美味しいお茶をゆったり飲みました。ごった返す、システム化されたフレンツェの薬局とは正反対に、私たちだけで豊かな時間を満喫。その上、みんなでお茶やクリームを買ったら、お茶代は無しにしてくれた。グラツィエ・ミッレ!

 

【旅】運転手との会話からみえてくる文化の違い

帰国した日、地元の駅から家までタクシーに乗りました。荷物だけならバスを待つけど雨だったから。

 

私は、色んな人に話しかけられやすいタイプです。道を聞かれるのは得意技です。電車で子供に話しかけられたり、中高年の女性に洋服のことを聞かれたり。タクシーの運転手さんもよく色々話して来ます。やたら説教くさい人には辟易します。今回は、私がいない間に起こった強風で、自分のバイクが傷つき大損害だという話でした。

 

イタリアでも運転手さんたちとは必ず会話します。勝手に向こうが喋りまくるおじさんの場合もあるし、私の質問に律儀に答える若者もいるし、時にはこっちのことを聞いて来る女性もいます。

 

女性が一人で観光地でもない史跡などへ行くのが珍しいのか(確かに日本でもそれほどないか)、色々質問して来るのですが「何歳か?」と「結婚してるのか?」はほぼ必ず聞かれます。その時々で雰囲気に合わせて適当に答えるのですが、その場合はほとんど誘って来ます。ナポリのオヤジは「昔日本女性と付き合ったことがあって楽しかった。今は奥さんと小さな娘が家で待っている。俺は家では妻と娘のもの、外では全ての女性のもの!」とイタリア男の名を世界に轟かす発言をしまくりました。フランスでバスに乗った時もそうでしたし、今回は列車の車掌さんが、他のお客がたくさんいるにも関わらず、私の向かいに座って「お茶を奢りたい」「連絡し合おう」と粘って来ました。うーん、それよりみんなの切符チェックしようよ〜。

 

とにかく口説くのが生活の一部となっている人の割合が、日本人に比較し圧倒的に高いのは間違いありません。日本でタクシーに乗って「結婚してますか?」「お茶しませんか?」とか言って来たら、どうでしょう?そんな人滅多に居ないから事件に発展するかもしれないって、感じさえします。(実は日本でも、結婚してるのか?って聞かれたことあるけど)

 

そう言う頭の人たちと違って、自分の町やイタリアの社会問題もしょっちゅう話題にします。ナポリの運転手マウロは、まさに困った時の神の贈り物のような人でしたが、ナポリの市長が変わったことで街の治安や、改造計画が大幅に改善されたとか、不法外国人問題とか、デモとストについて、政治家と税金の話とか熱烈に話しました。そう言う人は面白いのでこちらも色々質問しますから、街の人の意見や時事問題に触れることができ、私には貴重な時間です。

 

頑張りまくってくれたモンテサンタンジェロのタクシー運転手

 

フォッジャからモンテサンタンジェロ、モンテサンタンジェロからカンポバッソと、長い距離を頼んだアントニオは叔父さんのタクシー会社で働く真面目な若者。最初に告げられた値段を大幅に値切ったにも関わらず、カンポバッソではイタリア人ならではの超絶技巧で、車幅ギリギリもいいところの中世の路地をグルグル周りみんなを驚かせました。結局車が入れない道だったのだけど、家に入るまで責任を果たそうと奮闘してくれました。私の質問、現在イタリアで流行ってる話題、音楽、物とか、モンテサンタンジェロの地元の人の考え(観光客でごった返すプーリア1の聖地なので)とか、サッカーの話から政治までといった具合ですが、どれも一生懸命考えて説明してくれました。彼はとても信心深く、祠(聖母子像とか大天使聖ミカエルとかピオ神父とか)の前を通過するたびに、十字を切り小さくキスするのでした。

 

イゼルニアのバスは彼が守っている

 

実際は写真よりだいぶカッコ良かったのは、イゼルニアのバスを一人で死守する(かっこ良かったと言いながら、名前を思い出せない・・)運転手。前半の旅の最後の街がイゼルニアだったので一人で町中巡っている時、歩き疲れてバスに乗りたいと思って待っていると、来るバスの運転手は3回中3回常に彼でした。バス停はあちこちにあるし、路線も一つではないはずなのに謎でした。街を循環するバスなので、駅周辺では大勢人が乗りますが外れると人はいなくなり、最後には私一人になりました。イタリアのバスではしょっちゅう見かける光景ですが、乗客が運転手の背中に張り付いて話しかけ続けるので、運転台の後ろには「運転手に話しかけないでください」と警告が書いてあります。日本では見たことがない。私の時も、彼は何人もの人を相手に話を聞いていて、乗客が私と二人になった時に、待ってましたとばかりに中高年女性が、最近変わったらしい市の条例の話を声高に始めて彼に意見を求め続けるのでした。下らない話しも個人的な内容も社会問題も一気に引き受ける、大変な役目です。

 

いつも書いているけれど、日本人ももっと自分の住む街の問題を真剣に考えるべきだと思います。意見を持たないように暮らしてきた日本人は、世界では無視されてしまうし、実際世界情勢の中で日本はそういう状態にあるのではないでしょうか。

 

 

 

【旅】ホテルってなんだろう??

ホテルがあまり好きでないのは、何よりも面白くないから。私は生まれながらの旅人で冒険心にあふれているから(逆に言えば、計画性が無く不用心)分かり切ったことが好きじゃないの。三ツ星や四ツ星のホテルってどこでも似たり寄ったりでしょ?殺風景な部屋には最低限の家具。しかもスイートでもない限り一部屋。値段は家具の良し悪しに反映されるくらい。B&Bは当たり外れはあるけど、その場その場で違いが大きく、大抵二部屋以上ある。

 

Palace Hotel San Michele, Monte Sant'Angelo

 

でもね、長旅だからホテルも必ずいれるようにしてる。B&Bみたいにいちいち連絡取り合わなくて済むからその点ストレス無し。どういうことかっていうと、B&Bは大家と連絡取り合わないと、部屋に入れない。何時にどこで待ち合わせるか何度もやり取りする。「着いたら教えて」みたいな人は助かるけれど、普通は一日前に場所を連絡する。今回もナポリのGuestArtのオーナーは三日以上前にいつ着くか教えろと煩くて「多分〜時くらい」というのを3回変更したら、散々嫌味タラタラ。そんなに言うなら予約する前に分かるように書いておけ、と言いたくなる。旅の途中なんだからどうなるか分からないでしょ!予定の決まり切ったツアーじゃないんだから!そこが良いとこなのに。その点ホテルは一年中何時に着いても問題無し。タオルも毎日変えてくれる(普通はそう)。

 

Palace Hotel San Michele, Monte Sant'Angelo

 

最初のホテルは、今回最高級のゴージャスなホテル。プールにサウナにスパに絶景のバルコニー付き。プールは前日で閉まっちゃったのが残念無念。モンテサンタンジェロは、前半の旅中圧倒的な観光地。最も聖なる土地が最も俗だって事が皮肉だけど、聖ピウス(パードレ・ピオ)と大天使ミカエルのお土産屋さんでごった返す。聖地の外れに建つ、ヨーロッパのお金持ちが温泉休暇に来るような設定。アガサ・クリスティに出てきそうな中産階級の白人目当てでできたのかもしれない。私たちが着いた頃は、プールが閉まったことでも明確なように夏のバカンスが去り一段落した時で、宿泊客も満員ではなく丁度良かった。写真はスパ。ジャグジー、水とお湯の歩き湯、変わりシャワーボックスとサウナは個室が数個、地下へは怪しい紫の光を通過して行くと共同サウナ室。勿論バーもある。外へ出るとプールへ続くひっろーーーいお庭があってお散歩できる。1時間くらいゆっくりしたけど、ほんと気持ちよくて疲れも取れて優雅な気持ちになれる。水着さえ持って行けばあとは貸してくれる。

 

Palace Hotel San Michele, Monte Sant'Angelo

 

バルコニーからは満天の星がみえた。今一だったのはレストラン。地下のレストランは、他所が美味しいものだらけだったので、冴えなかったけど宿泊客で一杯でした。ま、ホテル嫌いの私もこの位特徴あれば嬉しい。

 

Palace Hotel San Michele, Monte Sant'Angelo

 

次はナポリから30分のサレルノのホテル。私が新しい雑誌もらって威張ってるのが、そのホテルのサロン。雑誌ったって下らない芸能雑誌じゃないよ。社会、歴史を話題にした日本にはないタイプの雑誌。イタリアにはよくあるしセンスも良い。ここがとても良かったのはとにかく駅前で移動に便利。サレルノの駅は旧市街から離れていない上、店舗が並ぶ中央通りも駅から出てるので、本当に便利。典型的な三ッ星ホテルで、面白いことは何もないけど、足りないものも何も無い。若いスタッフはみんな感じが良くて、朝食も明るい部屋で三ッ星にしては豪華だった。

 

Hotel Plaza, Salerno

                         

みんなと泊まったのはこの二つだけ。私の旅は少人数だから大型ホテルの同じ部屋を何室も取らないで済む。学生時代みたいに、みんなであーだこーだ言いながら泊まるのが楽しいの。

 

Hotel Amadeus, Caserta

 

実はYさんだけみんなの後に発った。もし彼女がもう一日でも長くいられたら、イスキアとかナポリの近くの島のホテルで寛ぎたかったけど時間が無かったので、彼女が発つのと同時に私もナポリを離れて、ベネヴェントと悩んだけどカゼルタへ行った。

 

                             

Hotel Amadeus, Caserta

 

ナポリから30〜40分のカゼルタにはヴェルサイユを凌ぐ気合いで建設された王宮があるけれど、その他に中世の古カゼルタや、足を伸ばせばベネヴェントがあるので連泊してあちこち見る予定だったので、移動に便利に駅近の評価の高いホテルを選んだ。もっと経済的なホテルが駅付近にあったけど、ナポリの駅周辺の汚さがあまりに強烈で(何度か行ってるけど、だいぶ改善してるんじゃないかと期待してたらまだまだだった。やはりナポリは異次元!)格安駅近は避けました。結果からするとその方が良かったかもしれない。

 

Hotel Amadeus, Caserta

 

ナポリから30分離れただけなのにカゼルタへ着いたら、何もかもが別世界。整理整頓されていて落ち着いていた。別に東京で暮らしていたら普通だけど、ナポリから来たから街の清潔さに感動しちゃった。三ッ星ホテルにしては、個人経営っぽい雰囲気満載のアマデウスは18世紀の建物を改造してるので中庭形式で、朝食は、今は駐車場になってる中庭の別棟へ食べに行く。隣にはオーナーのドラムセットもあって暇なときは訓練してる。夜、微妙にドラムの音が響いてた。イタリア人にとって、絵は家と切っても切れない重要なもの。あらゆる空間に様々な画家の作品が掛かっていて、私にはそれを見るのも楽しみ。

 

Hotel La Stazione, Napoli

 

いよいよ最後のホテルは当然ナポリ。何があるか分からないから、絶対出発の前の日には空港がある街へ泊まる。本当はカゼルタへもう一泊してナポリは一泊のつもりだったんだけど、今まで一度も降らなかった雨が、みんなが帰国した途端せきを切ったように降ってあまり動けなかったから、ナポリへ戻って来た。ベネヴェントは次回に。ここでは空港行きのバス停に近い安いホテルを選んだ。ホテル名もそのまま「駅」。ところがホテルって何???カオス状態の人々を掻き分けながらホテルの住所へ行くと、怪しげな建造物の奥へ。一応中庭形式でエレベーターがあったからホッとする。だってB&Bでなくホテルにした理由は、最終日で荷物が重くなってるから階段を持って上がらずに済むように、ってもの。それなのに一階(日本の二階)へは使えないという、鍵付きのエレベーター!え〜っ!て落胆を身体表現したら、南部にはどこにでもいる、1年中同じ場所でぶらぶらしてるおじさんがホテルの人を呼んで来てくれて、彼が運んでくれた。マウリツィオという名前。朝食スペースもないし、ホテルの概念を撃ち壊すところだったけど、マウリツィオのおかげで非常に快適に過ごせた。WiFiの状態を最高に設定し直してくれてスムーズにチェックインも済んだし、窓からは興味深いナポリ生活も見られた。

 

La Stazione, Napoli

 

部屋の窓からは新たになったナポリ駅が見える。夜、窓の外から怒号が聞こえたので見ると、アフリカ系の若者たちが大勢走って騒然としている。その内一部始終を見ていた向かいのビルのイタリア人たちの拍手が起こり、黒人青年に老人が肩を叩かれながら鞄を渡されていた。引ったくりにあった白人の夫婦を助けたらしい。私も一緒に拍手喝采した。この道は駅前の結構大きな道にも関わらず裏通りっぽくて、ほとんど白人の姿は無い。一階には売れるのか売れないのかしれないアフリカ系の人たちのお店が並んでいる。国際的大都市ナポリの一面を描いた映画のワンシーンのような場所だった。

 

 

【旅】聖フランチェスコも泊まったB&B

写真は最初の宿、ブリンディシのB&BB&Bって「寝台と朝食」って意味だけど、イタリアの場合ホテルじゃない個人経営の宿って感じ。目の前が工事中でなければずっと良い感じだったと思う。ネットケーブルを埋める工事をしていて翌日には埋まってた。慣れない人にはボロボロに見えるけど、これはイタリアによくある、古い建築物を修復したという証拠みたいなもので、意図的に昔の壁や柱などを見せるようになってる。脇の小道にはブーゲンビリアが咲いてて中庭があり写真よりずっと素敵。

 

AntonellaHome, Brindisi

 

この宿はオーナー夫婦が最高だった。何しろ夜の11時前にブリンディシの空港に迎えに来てくれて、帰りも駅まで車を出してくれ、焼きたての巨大なお菓子山盛りと自分のワイナリーからプーリアの有名なワインをお土産にもらいました。元は聖堂で工房に改築し、今はB&Bとなっている部屋も作りは面白いし、シーツがカビ臭くなければ満点だったのに残念!でも安いしたった一泊でこれだけ親切は文句なく最高!

 

 

Antonella Home, Brindisi

 

二件目のバーリのB&Bのオーナーはまだ若い女性で、15才の時から北部で働いでホテル業を学んで、最近プーリアの人気が上昇してるから自分で営業始めたっていうやる気満々のバーリっ子。契約書も一番きちんとしていて頑張ってるのがよく分かるし、バーリの大きなビルを改造したアパートは、シンプルだけど内装を新たにして清潔。最高だったのは彼女の手作り朝食で、バーリ風ブルスケッタは稀に見る美味しさだった。

 

ビトントはホテル評価サイトで満点を点けました。っていうか点けざるを得ないよ。宿を引き払った時、M女子が眼鏡を忘れちゃったんだけど、それが彼女の持ち物で最高額の良い品だったので、日本に送って貰えないかお願いしたら、次の宿の違う街までオーナーが届けに来てくれた!!眼鏡を受け取ったのは夜中の11時過ぎだったかな。予約した時からどのオーナーより頻繁に連絡くれて、旅の間中も煩いくらいWhatsUp(欧米で最も使われているラインみたいなやつ)が鳴りまくる、信じ難き親切な人だった。写真は、ルネサンスたけなわ時代の建築物の居間、立派な応接セットでビトント地方紙を読む私(デブでゴメン)の頭上にはロマン主義の絵画。因みに壁は真っ白です。

 

Palazzo Santorelli, Bitonto

 

悪い例も挙げないとね。一番失敗したと思ったのが、カンポバッソのダ・フォフォ。車がたどり着けない中世のほっそーい道にあるのは良いとして、大家が全く現れずWhatsUpで指示を出してくる。鍵がドアの外のへーんなボックスに入れてあって、番号を打ち込んで取り出す。タクシー運転手の若者が奮闘してくれて、なんとか取り出し入室。ドアの鍵も勿論一応かかるけど予備の鍵は壊れていて、とにかく中世の道にあるふっる〜いの建物をなんとか使ってる感じ。イタリアの歴史中央地区の問題は、きちんと修復していれば使えるんだけど、水道やガス設備が問題で、水量が弱く、お湯が不安定。トイレの水量が弱すぎて、自力で何杯も水を流して使いました。掃除はちゃんとしてあるし、家自体はイタリアの地方都市の家が分かってなかなか楽しい。写真で見る通り、キッチンが日本とは違ったイタリア式で、ほとんど毎晩ここで野菜やチーズを買って食事しました。

 

Da Fofo', Campobasso

 

B&Bで痛感したのは、大家とは最初に一度は会えた方がいいって事。今回ナポリの最後の宿GuestArtも大家と会えなかったんだけど、すれ違いがあってちょっと不愉快な思いをした。実際は向こうのミスで得しちゃったんだけど、ズルして税金逃れするつもりなんかこれっぽっちも無いのに、要求されなかったので知らずに払わないで来ちゃった。弁護士だという大家は圧倒的に感じが悪く、日本人の彼女と住んでるというけど、どんな人なのか・・・

 

Rubinis House, Giovinazzo

 

大家とはやりとりだけで会えなかったけど問題なかったのは、ジョヴィナッツォのルビーニ一家の宿。オーナーはギリシャに住んでて連絡は全て彼女と。でも実際動いてくれるのは彼女の家族で、お父さんが40分以上かかるビトントへ車で迎えに来てくれ、部屋は妹さんが整えてくれ、駅までお母さんが送ってくれた。目の前が海の素晴らしい宿は、本当かどうか知らないけど、かの聖フランチェスコが泊まった元修道院を改築したもの!!!私が立っているのは回廊入り口で、背中側の二階に大家一家が住んでいて、私たちが泊まったのは向かい側の一階。赤い鞄が置いてあるのは、使わなかったけど私達のテーブル。中世真っ只中の、石壁はWiFiだけは悪くて、重要な時に繋がらなかった。私は飛行機の乗り換え時間にローマ空港で、イタリアのシムに入れ替えてるから設定次第でイタリア人のように携帯を使えるんだけどさ。

 

PiccoloPrincipe, Isernia

 

イゼルニアの「小さな王子様(星の王子様)」も親族経営で、世話してくれるおば様はすごく親切。部屋はものすごく綺麗で可愛いし家に問題はない。けど家に問題ないのは新興住宅地だから。やっぱり遠い。駅からも旧市街からも、住んでる分にはいいけど旅行者には遠い。イゼルニアでは宿自体が全然無くて選べなかったんだけど、駅前のホテルに部屋が取れなかったのが残念でした。

 

 

                                                                     

【旅】宿の結果発表

*2018年の記事です

 

旅って泊まるとこ決めるのも重要だよね。

人によってどんな宿が適正か考えないと。

 

私は貧乏人だし、平凡をできるだけ避ける癖があるのでホテルよりアパートが好きです。でもアパート(B&B)って凄く当たり外れがあるし、何より話せないと絶対お勧めできない。具体例を挙げながら今回の旅報告。

 

Hotel Sant'Angelo, Monte Sant'Angelo

 

ホテルの良い点は

1)なんでもお任せなので気軽

2)大抵は毎日タオルを替えてくれる

3)ゴージャスなホテルにはプールなど様々な設備がある

 

モンテサンタンジェロ、サレルノ、カゼルタ、ナポリでホテルに泊まりました。

 

Antonella Home, Brindisi

 

アパートの良い点は

1)経済的

2)普通の生活の様子が分かって面白い

3)時には大家さんが凄く助けてくれる

4)なんでも自力でする分達成感がある

 

ブリンディシ、バーリ、ビトント、ジョヴィナッツォ、カンポバッソ、イゼルニア、ナポリの二つの8箇所がアパートでした。

 

で、あー失敗したなっていうのはカンポバッソナポリのアパート一つ。何が失敗って、カンポバッソはトイレが流れない!!いちいち水汲んで流しました。ナポリはオーナーが遠方にいるのにいちいち煩くて、部屋は綺麗なんだけど、場所が何よりほとんどスラム街。ま、ナポリからしょうがないけど。もうちょっと詳しく調べるべきだった。みんなごめんm(_ _)m

 

代わりにホテルではあり得ない、信じがたく素晴らしいことも沢山あったよ。詳細はまた書きます。

【旅】飛行機豆知識とアリタリア

*2018年の記事です

 

私のような貧乏人で体力もイマイチだと、飛行機はアエロフロート(ロシア)を選びたくなります。昔からロシアは安くてパイロットのレベルが高いので有名でした。空港が悪いとか荷物を預けると危険だとかも言われてたけど、モスクワ空港が綺麗になってからはそれも気になりません。面倒なのはユーロが使えないことくらい。でも私の旅では働く女性たちが主流なので、時短してほしいということで直通のアリタリアになりました。

 

写真はアリタリア航空のサイトから

 

成田発ローマ乗り換え、ブリンディシ着は夜になります。私は必ず乗り換え時間を2時間以上見るので仕方ありませんし、出発が朝でないのは東京に住む者にとっては楽です。でも特に往路は飛んでる時間だけでも12時間を超えるので実質飛行機の中に14時間は閉じ込められます。辛い〜💀ロシアだと飛行時間が9時間半かからないので全然違います。

 

特に往路は寝なきゃいけないというプレッシャーで、普段から眠れないのにますます眠れず、さらに機内って乾燥してて埃だらけだから目が真っ赤に。食事はありえないくらい酷い。イタリア着いたらあんなに美味しいのに、機内の酷さはなんなの??むかーしのレンジ食品パスタってあんな感じ?😖

 

ま、面白いのは職員(キャビンアテンダント)の話くらい。「この前・・が美容整形したの知ってる?」「えーそうなの?何したの?」「目の周りの皺をとったんだって」「分かる。で、見たの?良ければ私もやりたいけど・」「えー、私は皺は気にならないわ。それより顎の下のたるみねっ!問題は・・・」と延々と1時間近く詳細に語り合っていました。皆ゴージャスなおば様方です。失恋の話で、泣きながら仕事してたこともあった。日本の飛行機だったらあり得ないんだろうね。ほとんど乗ったことないから知らないけど。日本人男性のキャビンアテンダントは見たことないけど海外はよくいるので、彼らも超気軽に話しかけてきて面白い。これって他の国でもこういう会話してるんでしょうか?他の言語の分かる飛行機乗る人教えてください。

 

あとはアリタリアからとってきた写真でも分かるけど、制服がお洒落。特に最初と最後はハイヒールに履き替えて、これが緑のグラデーションでカッコいい。流石!でもなぜか日本人スタッフはイタリア人とは違った制服でダサかった。残念だな〜。

 

疲れるの分かってたからコンフォートシートにしようかと思ったら、以前はそんなこと言われなかったのに、ネットに有事の時にはアテンダントの手伝いができるように、語学ができ体力に自信のある人みたいなことが書いてあった。私がパニックものの映画で活躍するにはどうしたら良いのか悩んだけど、全然問題なく席がとってあった。

 

 

なんとかローマ到着して乗り換え。格安はどこでも一番遠い所だけど、イタリアの飛行場は当然ながらアリタリアが一番良い位置を占めてるのですぐ分かる。私は小さい飛行機が好き。外を歩いて飛行機に近づき、風にボワ〜って吹かれながら梯子登って昇降する。気分が上がるー💚

 

長時間乗ってる時、席は絶対通路側だけど、短時間の時は窓側が良いよね。上空から街が見えて楽しい。そうそうアリタリア48時間前からチェックインできるの知ってる?今回随分楽だった。

 

それに成田はコンピューター化もすごく遅れてるけど、イタリアは指紋や顔認証でセキュリティーチェックが当たり前で、パスポート置いてカメラを見ればすぐ通過できる。楽ち〜ん。

 

何度も言ってるように、私は荷物は絶対預けない主義なので、ブリンディシに着いたらすぐ出てこられる。帰りは仕方なく預けるけど、1時間近く待ったりするし、バッグの酷い扱われようも嫌だから。

 

今回は行きは周囲が日本人ばかりで特に面白いことはなく(日本人が嫌いとかじゃなく、日本人は知らない人と面白い話とかしないから)、帰りは大量のスペイン人に囲まれて、日本で絶対食べないといけないもののメモ書きに忙しかった。イタリア人とももちろん交流するよ。機内は暇だし、言葉の訓練と交流の場。言葉を勉強してる人、喋らないとね😃

 

【旅】ビデとお尻と環境問題

今回、二組のグループと旅して明解になったことが一つ。生活文化習慣の話。

 

日本にはすっかりシャワートイレが一般化したけど、そこにはなぜか「ビデ」と「おしり」と書かれたボタンがついている。昔っから納得いかなかった、というかビデってフランス語を知ってる人がどれ位居るのだろう?両方とも日本語にすべきでは?直接書くのがそんなに嫌なら「大小」みたいに、「前後」とかすれば筋が通るのに・・などと思ってた。

 

イタリアや地中海の国々では、トイレの横にビデが並んで居るのが当たり前。ホテルでも一般家庭でも大抵そうなって居る。

 

 

で、ホテルだとタオルが人数分掛かっている。

 

おっと、ここで注意。日本人は一人分3枚(か4枚)のタオルセットを全く気にせずに使ったりするけど、知ってたら少しは気にしない?

 

1)大きなタオルは体用

2)中間の大きさのタオルは手や顔用

3)小さいのはビデ用(トイレの後に下腹部を拭くため)

 

で人数に無関係に、足拭きが一枚、というのが多分一般的。

 

もしかしてビデタオルで顔とか拭いてないですか?気にしないなら良いけど、一応お知らせいたします。それに伴って、ビデ付近には下腹部専用の洗剤も置いてあって、それで顔を洗ったりすると大変なことになる。以前、参加してくださった男性がそれをやっちゃって、目にしみて痛くて大変だった。先に言わなくてごめんなさい。その時の反省があるので、以後みんなにビデの説明をするようにしています。

 

今回気付いたのは、ビデを使ってるのは私一人だということ。私としてはビックリでした。なんで使わないのだろう?昔、シャワートイレが無かった時代に慣れてる人なら、紙で拭いただけで良いかもしれないけど、シャワートイレに慣れた人だと気持ち悪くないですか?絶対洗った方が綺麗だよね?

 

その上、絶対ビデを使った方が環境に優しい。何重にもぐるぐるトイレットペーパーを回してやたら紙を使う人は、環境に配慮が足りない人だと、私は考えています。ビデを使えば、紙はほんのちょこっとで済み、時には使わないで水で洗ってタオルで拭くだけで十分です。元々自分の体から出たものなんだし、お風呂に入ったら皆洗うんだから、手でよく洗ってタオルで拭く、ビデ方式はすごく良い文化習慣だと思う。

 

それに部屋に帰ってきたら、すぐに足を洗うのにもシャワーを出すより、ずっと楽。みんなビデを使おう!!✌

【旅】靴と旅する

2018年はまだ終わってないけど、靴に取り憑かれた年みたい。

 

長年履いてた、お気に入りの聖フランチェスコ・サンダルがいよいよダメになって(MBTも底が取り替えられればいいのにね)旅の前に捨てました。

 

イタリアへはだいたい9月に行くからサンダルです。向こうは日本より暑いし、サンダルが似合うのだ。で、高くもなく安くもないフランスのカジュアルブランド(ずっと前から普段ばきに何足も買ってる)で、去年と同じデザインの色違いサンダルで、歩き倒そうと決めていました。ところがどっこい、直前にブチっ!と一本紐が切れて、時間が無かったからデパートでカンペールの黒いサンダルを買いました。元値は2万8千円もするからセールで助かった。あとはお洒落用にエナメルのヒールを一足、秋用にカーキ色の歩きやすい靴、プールと部屋用のビーサン。これで出発。

 

 

 

快調にプーリアからモリーゼの石畳や砂浜、時には道無き道の草むらを歩き回り、先発旅組みが帰国した翌日、一人でイゼルニアを歩いていたら、またブチッ!!えーーーー!!ショックーっ!確かに酷使しているが、毎日拭いて綺麗にしていたのに(泣)。憤懣遣る方無いよりも、先に考えねばならないのは替えの靴。一人で街を探検しまくってて、田舎町の住宅地のお昼に差し掛かっていたので人っ子一人居ないし、お店はみ〜んな閉まって4時まで開かない!!!

 

とそこへ唯一開いた中国人の雑貨屋さんが。中国恐るべし。こんな田舎街にも進出とは。駆け込んで、とにかく履けそうなサンダルを10ユーロで買いました。安っぽくて嫌だけど背に腹は変えられない。意外に歩きやすいので気分も上がり、ナポリで後半の旅組と合流。買った二日後、パチッ!!!!なんと今度は留め金が破れました。プラスチックだったみたい(溜息)。今回はナポリの雑踏のど真ん中で目の前に庶民的な靴屋さんがあったので、そこでおじさんのいいなりにに購入。20ユーロ。(写真で履いてるのがそう)

 

 

日本と違って、金とか銀とかが当たり前。壊れたのを捨ててもらって、状況を話すとおじさん曰く、中国製と違って品質には絶対の自信を持っているとのこと。

 

中国批判したいわけじゃないんだけど、事実と疑問をちょっと。中国人のお店って、お客さんも中国人やアラブ系の人とかアフリカ系の人とかが多くて、場所によったらもちろんイタリア人もいると思うけど、とにかく裕福な人は決して来ない。私の買ったサンダルは1日半で10ユーロ、カンペールは二週間強で210ユーロ。実質セールで買ってるからカンペールは一日8ユーロ、中国サンダルは1日9ユーロくらいの計算になる。カンペールは勿論直せるけど、中国サンダルは捨てざるを得ない。物凄い高い買い物じゃない?彼らってお店持って現地に根着いて営業してるのにこんな悪いもの売って大丈夫なんだろうか?と思いました。イタリア語のほとんど話せない店員のお姉さんは、多分親切にしてくれてたらしいので(喋り方が、超片言で荒いのできつく感じる)お店がうまく行くようにお祈りします。

 

それと比べ、イタリアサンダルはおじさんの言った通り、丈夫で履きやすくその上安い、最高の買い物でした。

 

で、醜い写真を載せたのは、今回はなんと部屋ばきのビーサンも含めると7足の靴と旅したかつてない旅だったから。

 

中国サンダルを買った後、不安になってイゼルニアの中央市場でジオックスを二足も買っちゃった。ジオックスはイタリアの「呼吸する靴」って言って有名なメーカー。日本にも平凡なデザインなら入ってくる。イタリアも今年は夏が遅かったせいで、旅の間中大セールをやっていたのだ。本当はかっこいいブーツが欲しかったけど、歩くために我慢して、金のバレーシューズと銀のスニーカーもどき。本当、日本だったら健康に配慮した靴って言えば、冴えないベージュとか地味〜なデザインと色なのに全然違う。

 

で、まだ旅は半分も過ぎてない頃に8足の靴を持ったことになる。一足は捨てたけど7足を機内持ち込み鞄に入れて、旅するのは全然思っても見ないし望まないことでした。旅の間はできるだけ軽い方が良いから、いつも買い物は最後の最後に、一人ですることにしているので今回は本当に特別でした。痩せないとねー😂

 

【イタリアの街】モリーゼ州、ひとり旅

2018年9月20日にプーリアとモリーゼの旅が終わり、21日の夜後半のグループが成田から到着します。私はほぼ丸二日一人になります。正直言って、一人とみんながいるのでは全く疲れが違うから、ここで一息入れて先の旅の疲れを回復し、後半のナポリに備えないと行けないんだけど、全くゴロゴロするとかはできないに決まってる。

 

Macchia d'Isernia

 

私はイゼルニアに2泊するので、モリーゼの街を一人で写真撮りまくることになるでしょう。みんなを連れているとどうしても良い写真がなかなか撮れないのが最大の残念な点です。写真には時間が必要だから。

 

Bagnori del Trigno

 

と言ってもバニョーリ・デル・トリーニョとイゼルニアは一日3本のバス。かなり厳しいから、やっぱり車を出してくれる人次第かな。郷土愛のあるイタリア人は多いので、あとは時間が合うかどうか。

 

それよりイゼルニアの街を隅から隅まで歩いて、すぐ先のマッキア・ディ・イゼルニアまで足を延ばすのはどうでしょう。これはかなり現実的だし、疲れなさそう。

 

Macchia d'Isernia

 

最初の写真がマッキア・ディゼルニアの教会の航空写真。凄く小さな集落で、バスでイゼルニアから9分だからゆっくり歩いて行っても良いね。朝お散歩気分で出かけて、1日森林浴、と思ったら途中に巨大ショッピングモールがあった。乗るなら14:55発。帰りは16:56。これが良いかな。

 

Castello di Macchia d'Isernia

 

もひとつ、みんなと一緒だとイタリア人研究者とゆっくり話ができません。だから思いっきり話すには一人がいいのです。質問責めにします。

 

夜はアパートで大人しくテレビ鑑賞しながら荷作りすると思う。日本でも観てる海外ドラマをイタリアで見るのが好きです。英語とイタ語の違いが歴然とするし、馴染みがある方がよく分かるから。残念ながら、私はものすごくイタリア語が堪能なわけでは、全然ありませんので。あとはねー、イタリアの歌番組も好き。日本と違って上手いんだよね。お爺さん(に見える)歌手でも上手いと若い子のファンが大勢いて、日本とは大違い。ロックバンドのライブとかあったら行きたいなー。イゼルニアにそういう場所あんのか???

 

21日はイゼルニアを出てナポリへ向かいます。

14:11、イゼルニア発 16:09、ナポリ・チェントラーレ着かな。ひっさびさに大きな駅。

 

Napoli Centrale

 

前半の旅は、バーリはそれなりに大きな街ですが、あとは都会とは程遠い小村や辺境の洞窟を訪ねる、静かで穏やかな旅でしたが、打って変わって西洋史上最大の都会ナポリへ。喧騒と緊張感、巨大で荘厳な建物の沢山あることと、一本の廊下の長いこと、などまるで正反対です。

 

Via Sanfelice

 

呆れるくらいやり取りのしやすい、宿へ。ちょっとあるけど、ひたすら大通りを真っ直ぐ行けばあるから歩くと思うけど、疲れてたらタクシーに乗ります。凄く素敵なアパートですが、昔ながらの友達みたいにメッセージを送ってきます。流石ナポレターノ(ナポリ人)。ちなみに日本のようにラインは使えないのでWhatsAppです。

 

 

ナポリでは3泊するので荷物をほどきます。一息入れて情報確認したら、久しぶりのナポリの街へ。みんなが来る前に撮れる写真は撮っておこうと思います。でもこのアパート本当に広くて綺麗だし、ソファーがあるしごろっとしてしまいそう。

 

 

 

 

【イタリアの街】モリーゼ最後の日

なんかタイトルが、モリーゼが壊滅するみたいですが、当然最初のグループの旅の最終日という意味👻

 

2018年9月19日(水)

 

昨日書いたばかりだけど、その後モリーゼの教授から連絡があり、洞窟の聖母も18日に連れて行ってくださることになったので19日に、もう一つ行きたい場所へ行けるようになりました。

 

Museo Nazionale, Venafro

 

ヴェナーフロはイゼルニアから1時間ほど。この有名な(モリーゼ中では絶対有名)パンドルフィ城は国立博物館となっていて、中でも写真のフレスコがある部屋はとても名高いものです。馬はもっといて、白いのやいろんな鞍をつけたのが部屋中を歩いている感じで、とても大らかで印象的です。城主は馬をとても愛していたのが伝わって来ます。

 

Castel Pandolfi,Venafro

 

で、この城が午前中しか空いていないので、19日は朝支度ができ次第、大家さんの車でカンポバッソからイゼルニアへ移動し、宿へ荷物を置いたらその足でヴェナーフロへ。

 

Venafro

 

ヴェナーフロは「イタリアの最も美しい村」の一つです。ま、これは結構あるのですが、大抵とても孤立した場所にあり、中世の面影を保っていますので私は大好きです。前の旅ではみんなをトスカーナのバルガへ連れて行きました。

 

anfiteatro

 

 

まるでルッカ?と、イタリアをよく知っている人なら思いますが、これはヴェナーフロにあるアンフィテアートロ(競技場)。ルッカのと違い規模も小さいですし、人が住んだりしていませんが、歴史を通じて古代の建造物が維持されたのが分かります。

 

 

こうして見ると町全体の規模が把握できます。パンドルフィ城は、写真手前左の真ん中あたり。競技場も十字路の近くにあります。本当にイタリアの町は、どこもローマ帝国由来、もしくは古代ギリシャに通じる町が普通にあり、世界でも特別だと痛感します。

 

Villa

 

お屋敷もいくつも残っています。打ち捨てられているようなものも、最近は修復が進行しているようです。

 

 

同じ噴水があるのが分かりますか?夜にはこんな感じになるんですね。小さな街は綺麗でゆっくりしたいですが、お昼をここで済まし、何度もこのサイトでは触れているサン・ヴィンチェンツォ・アル・ヴォルトゥルノ大修道院へ行かなければなりません。

 

San Vincenzo al Volturno

 

ヴェナーフロからカステル・サン・ヴィンチェンツォへは4時間に一本バスがあるのですが大修道院を通過するみたいです。Venafro14:20 - Castel San Vincenzo 15:23 ですが寄ってくれとは言わないので、降ろしてくれと頼み込んで降ります。もしくはカステッロ(お城)もなかなかのフレスコがあるので最初に寄って、最後に大修道院でも良いかも。何しろ修道院は18時まで空いているので。もうこの辺は行ってみないことには、分かりません。向こうで車を出してくれる人に会えそうな気もするし・・・。そう期待しましょう!何しろヴァレンテ教授がフェイスブックで私たちの訪問をみんなに知らせて、歓迎してくれているので、助けてくれる人に会えるかも💛

 

教授のFBでみんなに宣伝されてる。頑張らないと〜!気合いだー💪

 

 

 
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