天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【イタリアの街】モリーゼ最後の日

なんかタイトルが、モリーゼが壊滅するみたいですが、当然最初のグループの旅の最終日という意味👻

 

2018年9月19日(水)

 

昨日書いたばかりだけど、その後モリーゼの教授から連絡があり、洞窟の聖母も18日に連れて行ってくださることになったので19日に、もう一つ行きたい場所へ行けるようになりました。

 

Museo Nazionale, Venafro

 

ヴェナーフロはイゼルニアから1時間ほど。この有名な(モリーゼ中では絶対有名)パンドルフィ城は国立博物館となっていて、中でも写真のフレスコがある部屋はとても名高いものです。馬はもっといて、白いのやいろんな鞍をつけたのが部屋中を歩いている感じで、とても大らかで印象的です。城主は馬をとても愛していたのが伝わって来ます。

 

Castel Pandolfi,Venafro

 

で、この城が午前中しか空いていないので、19日は朝支度ができ次第、大家さんの車でカンポバッソからイゼルニアへ移動し、宿へ荷物を置いたらその足でヴェナーフロへ。

 

Venafro

 

ヴェナーフロは「イタリアの最も美しい村」の一つです。ま、これは結構あるのですが、大抵とても孤立した場所にあり、中世の面影を保っていますので私は大好きです。前の旅ではみんなをトスカーナのバルガへ連れて行きました。

 

anfiteatro

 

 

まるでルッカ?と、イタリアをよく知っている人なら思いますが、これはヴェナーフロにあるアンフィテアートロ(競技場)。ルッカのと違い規模も小さいですし、人が住んだりしていませんが、歴史を通じて古代の建造物が維持されたのが分かります。

 

 

こうして見ると町全体の規模が把握できます。パンドルフィ城は、写真手前左の真ん中あたり。競技場も十字路の近くにあります。本当にイタリアの町は、どこもローマ帝国由来、もしくは古代ギリシャに通じる町が普通にあり、世界でも特別だと痛感します。

 

Villa

 

お屋敷もいくつも残っています。打ち捨てられているようなものも、最近は修復が進行しているようです。

 

 

同じ噴水があるのが分かりますか?夜にはこんな感じになるんですね。小さな街は綺麗でゆっくりしたいですが、お昼をここで済まし、何度もこのサイトでは触れているサン・ヴィンチェンツォ・アル・ヴォルトゥルノ大修道院へ行かなければなりません。

 

San Vincenzo al Volturno

 

ヴェナーフロからカステル・サン・ヴィンチェンツォへは4時間に一本バスがあるのですが大修道院を通過するみたいです。Venafro14:20 - Castel San Vincenzo 15:23 ですが寄ってくれとは言わないので、降ろしてくれと頼み込んで降ります。もしくはカステッロ(お城)もなかなかのフレスコがあるので最初に寄って、最後に大修道院でも良いかも。何しろ修道院は18時まで空いているので。もうこの辺は行ってみないことには、分かりません。向こうで車を出してくれる人に会えそうな気もするし・・・。そう期待しましょう!何しろヴァレンテ教授がフェイスブックで私たちの訪問をみんなに知らせて、歓迎してくれているので、助けてくれる人に会えるかも💛

 

教授のFBでみんなに宣伝されてる。頑張らないと〜!気合いだー💪

 

 

 
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