ルッカ市と国立市の友好都市関係が決定して、昨日調印式が行われました。ルッカの素晴らしい市庁舎と違い、国立市の極質素な市庁舎で、市長と関係者、記者の立会いの下。私が通訳するはずだったんだけど、昨日は首都大学東京OUの授業(宗教改革期のイタリア史を美術とともに紹介する授業です。熱心な受講者に囲まれて幸せです。)があったので、チェッリーニ・イタリア語学校のフランチェスコさんが代わってくださいました。ご苦労様です。
私は最後の部分に立ち会って国立市の人々と別れた後、ルッカから来た4人と会津に住んでるイタリア人のイベント・プロデューサーと夕飯をご一緒しました。市長以外のルッカの3人は驚くべき寿司好きで、毎晩すしざんまいに行きたがります。みんな傘を持ってないくせに、駅から濡れながらわざわざ渋谷のすしざんまいへ行きました。本格的な寿司屋は金額が張るけれど、もっと美味しい寿司屋はあると思うし、市長がかわいそうで違うところへ行きたかったのですが・・・。
様々な話をしましたが最も印象に残ったのは、市長の教養の高さです。ハイヤーの中で質問をしました。事前に調べることなく、次々に的確に詳細な年代や名前を出し、原因や理由を明快に語りながら説明するタンベッリーニ市長の頭の良さ、知識の豊富さ、正当な思想(歪んだ右翼でなく)に感銘を受けました。
彼は紀元前から中世、ルネサンス、近代もちろん現在の、ルッカとイタリア全体に関して、歴史、芸術(美術と音楽)、哲学と宗教、現代の状況などあらゆる時代と内容の質問に、実に具体的な年代と、皇帝、教皇、有力家系の名を次々に出して答えて下さいました。こんなに短い時間に知的で有意義な時間を過ごしたのは久しぶりでした。日本では恩師故藤沢道郎先生以来です。
有難いことに大変気に入っていただけたので、ルッカでは市長自ら私と生徒をサポートしてくださるそうです。9月の旅が本当に楽しみです。一緒に行く人、期待してね💖
写真は全てルッカのものです。現地では私が解説しますが、市長と大聖堂の人々の説明も大変楽しみです。