天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【イタリアの街】オレアリアの聖母マリア大修道院

2018年9月26日(五日目の後半)

 

マイオーリ市のサイトから借用しました

 

アマルフィ訪問の後、最高の場所へ連れて行こうと思います🧡 アマルフィのような大観光地は正直行って苦手だし、私は本来中世の聖堂が一番詳しいので、本領発揮してこんな場所はいかがでしょうか?

 

 

描かれたオレアリアの聖母大修道院

 

オレアリアの聖母マリア修道院は、長い眠りから目覚めたばかり!つい最近、水曜日と土曜日の数時間だけ訪問可能となりました。なので、何が何でもここへ行きたく予定を変更しました。前の書き込みに変更が出たので、読んでくださった方すいません。更新したのを見てください。

 

聖人に守られた洞窟礼拝堂の窓からは輝くティレニア海が見える

 

中部から南部にかけては洞窟を掘った聖所があちこちに見出せます。所謂有名観光地ではないですが、それだけに荒らされていないし、信仰の空気が感じられるというものです。

 

 

この大修道院施設は三つの小さな聖堂の集合体です。9世紀には存在したのが分かっています。10世紀には随分と拡張され、フレスコも残っています。

 

 

画からも明快なように、ここにはイコノクラスムを逃れてきた者も含め、ギリシャ系の修道士たちが住んでいました。最後の修道院長が1509年に亡くなり、打ち捨てられて行きます。ギリシャは西洋文明全体の源ですが、特にイタリアには、それ抜きには語れない絶大な影響を文化全体に与えてきました。

 

http://maioricultura.it/it/abbazia-santa-maria-de-olearia/

この大修道院の情報が載っています。写真もあるので見てください。

 

洞窟修道院跡を改造したレストラン

 

なんて素敵なんでしょう!修道院を見終わる頃には日も暮れかけているはず。ここのレストランで今日の最後の食事をゆっくり取りましょう。時間を気にせず地中海を前にして。

 

9世紀から住んでいた修道僧たちには申し訳ないですが、車でサレルノまで帰り、ホテルに預けておいた荷物を受け取って列車に乗ります。乗ったら38分でナポリ。最後のナポリの宿も、遅く着くことを考慮し駅のそばにしました。

 

*残念ながらここへは行けませんでした。遠くから眺めただけ。次回か!

 

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