天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【意見・感想】西洋美術愛好会

(前回に引き続き、講座に参加してくれているSさんからいただいた感想を掲載します。カッコ内は私のコメントですが、あとはいただいたままです。)

先生のブログで、昔バンドをやっていたというくだりがあって、なるほどこの講義の人を楽しませるライブ感の所以はそこかと納得しました。毎回の新曲発表、本当に大変だとお察しします。感謝しかありません。今回のセットリストから、特に印象に残ったものについての感想です。(バンドはやってたけど、おしゃべりはしてなかった。ヴォーカルじゃなかったし、大抵は実験的なバンドだったから。感謝は私の方です。ほんとにいいつも支えてくれてありがとう!)

Matisse

マティス: 色彩のきれいな分かりやすい画だと思っていたので、特に人となりについて考えて見たことはありませんでした。目からうろことはこの事です。キュビズム構成主義と関連があるとは。マティスを通してならこれらのイズムも楽しく学べそうです。猪熊弦一郎の顔の画と似ているなとも思いました。また意外に複雑、ある意味一筋縄ではいかない性格も興味深いです。

デュフィ: 昔リヨンに旅行した時泊まったホテルでデュフィデザインのネクタイを買った思い出があります。なぜここに?と思った記憶がありますが今回の講義で謎が解けました。

エゴン・シーレ: 嫌いな画家でしたが講義を受けた後にはファンになり早速図書館で彼のドローイング水彩画作品集を見て線描に感嘆、シーレ展にも行きました。そこではウィーン分離派の多彩な作品にも出会うことができました歴代皇帝肖像で有名なオーストリア切手が、分離派の重鎮コロマン・モーザーのデザインとは驚きでした。以前の講義で啓蒙君主について学んだことを思い出します。

スタンレー・スペンサー:初めて知るが非常に興味深い英国画家。

Spencer

①  ロンドン郊外風景画。英国の田舎は本当に美しい。古めかしくて落ち着いたたたずまい。日本とはまた違った四季感。

②  宗教画。ちょっと変わったこんな挿絵で聖書を読みたいと思わせます。旧約外典教えていただきありがとうございます。

③  戦争画。現場の庶民目線で描いた戦争画。BBC制作のドラマ『刑事フォイル』(原題はFoyle’s War)シリーズを思い出します。ヘイスティングス以前講義であったバイユーのタペストリの舞台)の田舎町でのWWⅡ時の様子が描かれますが、棺桶工場のエピソードがあってスペンサーの画を彷彿とさせます。ところで西洋人は最後の審判で、自分が棺桶からゾンビのように現れるとイメージしているのですね。だから土葬なのか。

断片的で申し訳ありませんが以上、今思いつく感想です。

最後に、先生の自己紹介の回ではハマった音楽としてスカ、レゲエを挙げていらっしゃいましたので、少しイギリスへの思い入れを感じました。(中南米では珍しい英語圏)好きなSSWはどなたなのでしょうか。

Madness

(Sさんは長くイギリスに駐在していらしたので、少し違った見方をする方です。心が広いというか、美術も本当に好きなのがよく伝わります。が、今回は音楽の質問をされちゃいました。大体SSW(シンガーソングライター)と書くあたりで、音楽好きが分かります。スカとレゲエと書かれていたのでマッドネスを載せたけど、私が一番好きだったのはスカでもレゲエでもない気がする。スカはパンクの流れで聞いていたんだと思う。そう、パンク・バンドはほとんどなんでも知ってました。コンサートも散々行ったしね。ドノバンとかピンと来なかったけど、むか〜しのフォークソングからメタルまでなんでも聴きました。レゲエと言ったら当然ボブ・マーレイを思い出します。

ブラジルのメタル

幼い頃からクラシックをやっていたのでバッハは大好きです。

鍵盤より弦楽器が好きで、ギターはエレキだろうがリュート(違うけど仲間?サイトはお友達のリュート奏者桜田さんです。ぜひ見てね♪)だろうが一番好き。苦手なのは、ひたすら打ち込みだけで作った単純な曲(リズムはめっちゃ硬い)を大勢のアイドルと称した人たちが歌うより踊るのとか、演歌かな〜。ひねくれててごめん🎶

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