天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【イタリア語】何を買うべきか

コロナの影響でカルチャーセンターでは生徒が増えているそうです。私が講座を持っている先でも、イタリア語に新たな入会がありました。そういう人のために、またお金はないけど時間はできたから勉強しようという人のために、買うべきものについて考えます。

f:id:Angeli:20201028101607j:plain

Italiano Facile

何語でも勉強しようかなと思ったら、日本人なら日本語で書いてある参考書、教科書をまず買うでしょう。はじめっから旅行のためだけにカタコトフレーズを覚えようと思うならそれ専用の本で十分だし、このサイトを見てくれているようなネットに慣れた人なら、ネットでも最低限の勉強はできます。

f:id:Angeli:20201028101108j:plain

イタリア語学習書

でももう少しベンキョウしてみようかなと思うひとは、こう言った本を買うでしょう。「しっかり学ぶイタリア語:文法と練習問題」は昔からあるまともな参考書です。数ある参考書中、なかなか良い本の一つだと思います。これを難しいと感じるようならば、正直言って貴方は勉強に向いていませんが、以下のような本もあります。

f:id:Angeli:20201028101135j:plain

参考書

「書ける!読める!話せる!イタリア語:初歩の初歩」は薄くて安いし、馬鹿でかい級数の文字で少ししか文章がありませんが、最低限のことは分かります。こういうものを割高で馬鹿らしいと感じるか、親しみやすく良い感じと取るかは人によるでしょう。とにかく本屋さんへ行って、自分の気に入った参考書を一冊入手しましょう。何冊も買う人は、買ったことで満足するタイプでお金の無駄使い。そのお金は一回でも私とのレッスン料に当てた方が絶対得ですよ!と言いたいです😁 ネット授業の生徒募集中。対面と違ってずっと経済的!興味があったらコメントかメールくださいromanici@gmail.com 💌

f:id:Angeli:20201028100853j:plain

辞書

その次に買うのは絶対辞書です。辞書は小学館の伊和中辞典が現実的です。これより小さいと、本気で勉強しだすと直ぐに物足りなくなるし、これより本格的なものは専門家にしか必要ないものだから。英語と違って選べません。いうまでもないけれど、英語やフランス語、スペイン語がかなりできる人は、日本語辞書は必要ないでしょう。翻訳家にでもならない限り不必要。で、この本は高いので、大学で買わされたけど全然勉強しなかった大学生とかが出品した中古とかを買えれば最高です。

f:id:Angeli:20201028100819j:plain

電子辞書

電子辞書はさらに金額が張りますが非常に便利です。持ち歩きも楽だけど何より早いので、最初のうちは特に役立つでしょう。多くの人がカシオのエクスワードを使っていますが私は断然セイコー派です。電子辞書は含まれる辞典が何かによって値段が全く違いますから、よく調べて自分に合ったものを書いましょう。ちなみに私のは搭載された英語辞書が本格的でコンピューター並みに高かったけれど20年も使いまくり、メンテナンスもしてくれるので大変気に入っています。

f:id:Angeli:20201028095838j:plain

Italiano Facile

ここから先が問題です。参考書と辞書は誰でも思いつくけれど、その先どうして良いか分からない人が沢山います。語学もある程度、楽器や運動の練習と同じで量をこなさなくてはなりません。稀に見る天才でもない限り、優秀な研究者もかなりの時間を割いて勉強しているのが実情。だから大量に触れるには、参考書や教科書くらいではとても量が足りません。その上参考書や教科書はつまらないのが普通だから、圧倒的にイタリアの読み物を勧めます。その時の注意は、自分のレベルに合った文法と単語数の本から読むこと。上のItaliano Facile(イタリアーノ・ファーチレ)のシリーズは、私の知る限り最も日本人が入りやすい読本です。ネットで買えます。アメリカ経由だとイタリア直より安かったりしますが調べてください。私は英語の勉強にペンギンブックスなどのレベル別を何冊も読みました。最初は500~1000単語で現在自制だけとかから始め、だんだんレベルアップさせて行くと、必ず実力がつきます。

f:id:Angeli:20201028101530j:plain

Claudio Manella

これは私のお気に入りのシリーズですが、日本人初心者には無理なので、中級位になったら挑戦してみてください。クラウディオ・マネッラという人は大量にイタリア語の本に関わっている専門家です。何と言ってもその社会批判精神とウィットに富んだ内容が、日本の教科書からは考えられない素晴らしさです。ウルトラマザコンの話がこのシリーズの入り口です。

 

私も続けるので、今日も一緒に勉強しましょう。頭を使うことほど奥の深い楽しみはないのだから💕

 

 

 

西洋美術、イタリアの旅、読書が大好きな貴方へ、中世西洋美術研究者SSが思う事いろいろ