天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【イタリア語】綴と発音をイタリア都市で覚える1

なんとかブログ再開☺️

コロナで多くの生徒さんが休止状態に入りましたが、近所の方やネットに抵抗のない人と細々とイタリア語の個人教授を続けています。そういう人はこのコロナ休みの間にすごくできるようになったんだけど、そんな人でも未だに綴(つづり)を読み違えるので確認します。全く初めての人も是非読んでください。イタリア語の綴と発音は、他の言語に比較し日本人には楽勝だから。

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丘の上の小さな町から覗く風景は息をのむように美しい

 

まずアルファベットは26じゃなくて21文字

みんなが知ってる英語は下の26

AbcdEfghIjklmnOpqrstUvwxyz

❶ 母音5つは基本 aeiou 
発音はアエイオウ(エイとかじゃないので注意)

❷ hは在るけど発音しない。 
ho はホじゃなくオ

❸ j k w x y の5つは存在しない。
見つけたらそれは外来語。karate

 

 

ほとんどローマ字発音に近いけれど、一番最初に覚えるのはCとGの使い方。上で書いたようにkとjがないのでCとGを使う。

Japan → Giappone ジャッポーネ 

ca:カ ce:チェ  ci:チ co:コ cu:ク 
che:ケ chi:キ 

gはcの濁音 ca:カ → ga:ガ

 

はーい、いきなり練習。伸ばしているところはアクセントの位置。因みに旅の写真から選んでいます。有名どころとは限りませんが、どこも大好きな場所です。街の名前の後は州の名前。注意すべき綴は赤文字。最初なので最低限の基本を知ってください。

 

 

Erice エリチェ in Sicilia シーリア
エーリチェとエリチェの中間。ceをセ、ciをシと発音することはないので注意。

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雲に煙るエリチェの要塞

Pisa ピーサ in Toscana トスーナ
caはカ。saはサ。sの発音にはブレがある。

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ピサのアルノ川沿いの棘の聖母マリア聖堂

Otranto オトラント in Puglia プーリャ
最初のトをはっきりトと発音してはダメ。toじゃないから。 

glの発音はイタリア語で唯一カタカナで書けない音

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床モザイクが圧巻のオトラント司教座聖堂

Napoli ナーポリ in Campania カパーニャ
ナポーリじゃない。破裂音pとbの前のンはm。これは欧米語なら大抵そう。

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ナポリの聖カルロ劇場

Pistoia ピストィァ in Toscana トスーナ 
oiaと珍しく母音が連続する。トーヤにならないように。

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ピストイアの市場で会った女の子たち

Roma ローマ in Lazio ラーツィ
最もイタリア語らしいRの発音は巻き舌。特に頭にきたり、重なっていたら絶対巻く!対してLはまいちゃいけないのに軽くまいちゃう日本人が多い。LとRの練習は重要。Zはs同様ブレがある音で、ziをチの濁音にするか清音かは地域や個人差がある。

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ローマの修道院ベランダからの眺め

Messina メッシーナ in Sicilia シーリア
二重子音の前で詰まる。小さいッを入れてリズムをつける。

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街の対岸からメッシーナ湾を臨む

Pescia ペッシャ in Toscana
scの発音はッシって感じ。siはシで。

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中世の面影を残す狭〜い入り口の家はペッシャの丘に

Sanminiato サンミニァート

英語のようにアーと言いたい時erとかhを入れるとかならない。sanは聖人の事で、サンがつく名前は多い。

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フリードリッヒ二世の塔から見たサンミニアートの目抜通り

Trieste リエ
トリエステと書けば toriesute と書いてあるはず。tとsの次に母音を入れないように注意。これは英語だろうが何語でも言える事。

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呼び鈴を鳴らして入れてもらったトリエステの博物館の庭に転がっていた珍しい柱頭

今日は此の位。続く。

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