天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【イタリア語】綴と発音をイタリアの街で覚える2

イタリア語の綴と発音を、イタリアの土地の名前で覚える。第二弾。ほんの一言だけど、街の紹介にもなっています。

 

Sirmione シミオーネ in Lombardia

ruじゃないのに注意ルと言い切らないうちに次へつなげる。bの前のンはnではなくm.

f:id:Angeli:20201029142411j:plain

まさに中世なシルミオーネの城塞

Verona ェローナ in Veneto ェーネト

be:ベ  ve:ヴェ

f:id:Angeli:20201029143405j:plain

ヴェローナゴシック様式は中世騎士物語を彷彿とさせる

Udine ウーディネ in Friuli Venezia Giulia フリウーリ・ヴェネツィアジューリア
Uの音はウディネとウーディネの中間くらいの長さ。本当は母音にも長さが二種類あって、思いっきり伸ばすイタリア語らしい母音とあまり伸ばさないのとある。

f:id:Angeli:20201029144133j:plain

最後の巨匠ティエーポロに会える街ウーディネ

 Monreale モンレアーレ in Sicilia シチーリア

巻き舌のRとまいちゃいけないLが両方出るので発音の練習には最高。monとは山のことで、reは王だから王の山という意味。12世紀ルネサンスの華、ノルマン王朝絶頂の遺産。

f:id:Angeli:20201029151913j:plain

明け方部屋からノルマン帝国最大のアラブ・ビザンチン・ロマネスク聖堂を堪能

Anagni アナーニ in Lazio

gn  の発音は独特。gno:ニョ gna:ニャ gne:ニェ gni:ニ

で ni とどこが違うのかをカタカナで書くのは厳しいが、キッチリ「ニ」と発音するとniになる。

f:id:Angeli:20201029154208j:plain

古代ローマではネロが、中世には教皇が暮らしたアナーニの地下聖堂壁画

Bologna ボローニャ in Emilia Romagna エミリアロマーニャ

gn はイタリア語ではよくお目にかかるので慣れよう。

f:id:Angeli:20201029154804j:plain

世界初の大学で名高いボローニャは木彫象の宝庫でもある

Aquileia アイレイア in Furiuli Venezia Giulia フリウーリ・ヴェネツィアジュリア
q はイタリア語では特に疑問詞や指示形容詞などで使われる。questo:これ quando:いつ など。ほぼquの形でクと思えばいい。J が存在しないのでジュの音は G を用いて表記。 gia:ジャ ge:ジェ gi:ジ gio:ジョ giu:ジュ

f:id:Angeli:20201029155541j:plain

古のアドリア海の港街アクイレイアは初期キリスト教美術で名高い

Arezzo アレッツォ in Toscana トスーナ

z の発音は濁ったり濁らなかったりする。zio:ツィーオ でもツを濁音にしても良い。アレッツォの場合は清音で、二重子音なので詰まる。

f:id:Angeli:20201029160348j:plain

アレッツォの駅前通りで撮って欲しくてしょうがない学校帰りのガキンチョたち

Bolzano ボルツァーノ in Trenitino AltoAdigeトレンティーノ・アトアディジェ
BolzanoはBozenボーゼンとも呼ぶ。というか住民の多くはドイツ語文化圏の人たちでイタリア語が恐ろしく下手くそだったりする。ボルと発音できないのはもう分かってるでしょ?ルと発音したければluかruとなってないと。Lの発音は要注意。Alto も日本語でルと言えばほぼ ru になってしまう。

f:id:Angeli:20201029161243j:plain

完全ドイツ語文化圏の町だから靴屋さんもドイツ語の次にイタリア語表記

Milano ミラーノ in Lombardia ロバルディーア

ミラノと書くとアクセントの位置が i に着いてしまう。アクセントは a にあるのでミラーノが正しい。イタリア語のアクセントの位置の基本は、後ろから二番目のシラブルにある。ただ絶対じゃないし、名詞の場合はアクセントが前に移動することも少なくないので注意。

f:id:Angeli:20201029162237j:plain

ミラーノへ行ったら必ず訪れる守護聖人聖アンブロシウスの印象的な円蓋

二回にわたって発音と綴の話をしました。ローマ字が読めれば、初めてでも入りやすいはず。特に気をつけるのは

c, g で 次が gn, sc

他にもあるけど英語に比較すれば綴のミスと発音ストレスは極めて低くて、凄く簡単!

後一回くらい続く。

 

 

 

西洋美術、イタリアの旅、読書が大好きな貴方へ、中世西洋美術研究者SSが思う事いろいろ