2018年9月19日(水)プーリア&モリーゼの旅、実質最終日
朝カンポバッソのアパートに大家さんに車で向かいに来てもらいます。ガソリン代プラスちょっとと言う大変良心的な金額で車を用意してもらいました。荷物を積んでそのまま最後の宿泊地イゼルニアへ連れて行ってもらうのですが、
(ここからは変更になりました。ここは18日に訪問します)
まずモリーゼの聖母マリアと言う村の洞窟聖堂へ行きます。と書いていた矢先、ヴァレンテ教授から連絡がありました。この洞窟聖堂の鍵を彼は持っているので、時間無制限に開けてくださるそうです!!!
Santa Mari del Molise
どこから見ても空気の良さそうな所です。今この記事を書いている国立の家の周囲でも虫の声が鳴り響いていますが、そんなもんじゃなく周囲は自然で一杯な場所のようです。
Sant'Angelo in Grotte
これが目標の洞窟聖堂入り口です。崖というか岩というかに、めり込んだ小屋のようです。
ヴァレンテ教授のサイトから借用しました。中にはフレスコが残っています。私にはかなり魅力的な内容です。
太陽の顔が、キリッとしているというか凛々しいというか、全体の構図の中で見ないとわかりませんが、何かの象徴でしょうか?これから勉強します。
(ここは付け足しだったので行けないかもしれません)
Santuario di Santissima dell'Addolorata
すぐ近くの非常に有名な聖所も道すがらご訪問。一般的な観光では、世界一美しい聖堂の一つに挙げられるほど人気の高い所です。中世愛好家の目からすると、あまりにもピカピカで近代のゴシック・リヴァイヴァル炸裂の聖堂ですが、奇跡の場所は大切にします。
内部もピカピカで見れば見るほど行かなくてもいいかと思いたくもなりますが、ちょこっと寄ります。周囲には宿泊所もあるみたいで、こんなに何にもない草原に大勢の人が来るような場所という事でしょうか。
でとにかく朝一でイゼルニアの宿へ直行。イゼルニアの宿は旧市街ではなく現代的な普通のマンションの一室です。目の前がカラビニエーリ(軍警察)だから安心かな?もとより町と言えるかどうか怪しい小さな街だから、そんな犯罪があるとも思えないけど。
朝食が並んだ壁には「星の王子さま」もどき。この宿の名前がそうで、あちこちにピッコロ・プリンチペ(小さな王子様)の絵や本が見つかる、メルヘンちっくなお部屋。「星の王子様」は大好きな作品だけど、メルヘンチックは私の趣味ではありません。移動に便利な場所で人数分ベッドを確保できるのがここだけだったのだ。評価は物凄く良いよ。
(最初に訪れるのはヴェナーフロです。後の記事をみてください。ヴェナーフロの次がこの大修道院です)
Abbazia di San Vicenzo al Volturno
かつては大修道院だったヴォルトゥルノの聖ヴィンチェンツォです。今はわずかに残った聖堂とフレスコ、回廊のアーチが当時を偲ばせるのみですが、西洋美術史の世界では昔から有名な場所で、勉強し始めた最初期から私も知っていました。でもあまりにも行きにくい場所なので、今回が初訪問です💖
美術史の教科書に載っている聖ロレンツォの殉教場面。彼は巨大金網で焼かれました。その時、もうこちらは焼けたからひっくり返せと言ったとか。なんとも恐ろしい話ですが、人間の残酷さには驚くばかりです。それでも世界はほんの僅かづつでも文明化され、残酷さが卑しいものと認識されるようになってきていると思う事で救われます。現在も心の狭い、自分さえ、自国さえよければ良いと言う人たちが、少なからず居ることは大変残念な事です。
ここへは車でそのまま送ってもらうか、バスがあるか調べきれていません。何せモリーゼを車無しで旅するなんて信じられない事だし、地元の人は一人一台持っているので、公共の手段が発達していないのです。向こうで決めましょう。
最後の夕飯はイゼルニアの旧市街のレストランで、ゆっくり時間をかけましょう。
Isernia Centro Storico
旧市街にはレストランが並んでいるのでお散歩しながらどれにするか選びましょう。大きな街と違って、ほぼ一本道に集中しているから気が楽でしょ。お土産になる素敵なものも見つかると良いね💝
Monte Sant'Angelo
めちゃくちゃ通な旅に付き合ってくれてありがとう。
感謝します💐