天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【展覧会】小旅行に美術館へ一緒に行こう「フランス絵画の精華」

https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/1942I002/

首都大学東京オープンユニヴァーシティの、私の講座のサイトです。

f:id:Angeli:20191208113307j:plain

Claude Lorrain, 部分

私は首都大のOUで二つの講座を持っていて(それ以上は持てない規則)、南大沢と飯田橋で授業をしています。南大沢校舎へは、受験シーズン部外者は立ち入り禁止。なので冬季の授業は2〜3日の短期集中講座を行なっています。

f:id:Angeli:20191208114019j:plain

スコットランド国立美術館

飯田橋校舎では西洋美術を中心に授業しているのに対して、南大沢ではイタリア史(最近は宗教改革期なのでヨーロッパ全般が対象)の授業ですが、冬季は西洋美術に関する短期集中講座をすることにしていて、今年は八王子の富士美術館へ行くことにしました。展覧会タイトルは「フランス絵画の精華・大様式の形成と変容」です。

https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=1201910051

美術館の展覧会サイトです。

f:id:Angeli:20191208114650j:plain

大英博物館

ヴェルサイユ、オルセー、大英博物館スコットランド国立美術館らの協力で行われる展覧会で、西洋美術の王道や基本などを理解するのに分かりやすいと思いました。もちろん南大沢方面の方を対象にしているのでその近くってこともありますが。

f:id:Angeli:20191208115205j:plain

ヴェルサイユ

私にとっては、最近はイタリアばかりで他国へ行けていないので、懐かしい美術館、博物館ばかりということもあります。ヴェルサイユへは冬に行ったので、自慢の庭園は全く楽しめませんでしたが、かの有名な歴史上の建造物やナポレオンの戴冠シーンなどを見に行きました。大英博物館へは何度も行きました。美術よりロゼッタストーンとかエジプト関係の資料の方が印象的ですが、無料だということや写生ができることには深く感動しました。オルセーでは、それまで良いと実感した事がなかったゴーギャンを見直す事ができました。ルドンの名前をロダンと間違って解説しているバカな日本人が忘れられません。画家と彫刻家の違いも分からない人がどうして解説できるのでしょうか?

f:id:Angeli:20191208120312j:plain

オルセー

スコットランドアイルランドウェールズなどの地方は、大英帝国の光と影を見る思い、中世西洋文化の精華であるケルト美術を生んだ場所でありその起源である謎のケルト人、などなど子供の頃から特別な思いがありました。

f:id:Angeli:20191208120953j:plain

Philippe de Champaigne

富士美術館では、表題の特別展の他に常設で「ルネサンスから20世紀まで」の西洋絵画、レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の「アンギアーリの戦い」、マネの銅版画や女性写真家など盛りだくさんの内容が同時に楽しめます。特に今年はレオナルド500年祭なので 「アンギアーリ」はこの機会に見ておくのも良いでしょう。

f:id:Angeli:20191208121654j:plain

Hubert Robert

初日は、美術館で合流し、多分とても少人数だと思うので、作品を前にして色々お話するつもりです。後にミュージアム・カフェで感想など出しあいましょう。二日めは大学の校舎で、映像を見ながら作品解説をします。二日間の冬の小旅行と思って、一緒に美術館へ行きませんか?人数が集まらないと開催されないので、ぜひご参加ください。

 

連絡は首都大学東京オープンユニバーシティ事務室

TEL:03-3288-1050 (受付時間:平日9:00~17:30)
FAX:03-3264-1863

 

お問い合わせメールアドレス:
ou-kouza●jmj.tmu.ac.jp
(おそれ入りますが、メール送信の際には上記アドレスの●を@に置き換えてくださいますよう、お願いいたします)

 

💙

 

西洋美術、イタリアの旅、読書が大好きな貴方へ、中世西洋美術研究者SSが思う事いろいろ