首都大学東京オープンユニバーシティの3月講座では、すっかり授業ができなくなったけど、「美術と共にキリスト教を知る」授業は秋以降に引き続き行います。今回紹介しようとしてできなかった「ルツ記」やイエスの喩え話はもう用意してあるヨ。
4月から3ヶ月の春講座は、まだ開講できるか不安だけれど、もう申し込んでくださった方々もいることだし、頑張って準備しています。内容は首都大から近い飯田橋の印刷博物館が、リニューアルオープンしたのに合わせて、印刷と美術をテーマにしたものです。でも当の博物館がコロナ閉館中なので、実技ができるかどうか怪しいけど、博物館訪問予定は6月だし、できることを祈りましょう。ミラノの友人たちもコロナで閉じ込められてるけど、世界中何ヶ月も、何もかも閉まっていたんじゃ大変な事になるもん。みんなで必死に手洗い、気をつけて普通に戻したい。
今、私は印刷の元祖というか、版画を美術作品として制作した作家たちのことをいろいろ読んでいます。クレーやルドンは必ず紹介するし、このブログでちょっと前に書いたマーティンも考えてるし、ロートレックやムハ(ミュッシャ)は当然として、ホルバインみたいにルネサンス期の人も、さらっとしか触れないと思うけど中世の木版なんかもね。日本との関係も触れる事になると思う。
それに加えて、技法についても知識を改めてます。私は元々美大を出ていて、在学中には一通りの技法を実習しましたがそれも昔の話だし、力のいる仕事は基本的に苦手だったので、彫刻は苦手です。シルクスクリーンみたいな技法だって結構体力がいるんだよね。
美術史の講義をしていて常に感じるのは、ほとんどの人が制作経験が全く無く、実際の技の困難や、質感の違いなどを想像できないという事
です。教室でプロジェクターを通して作品を紹介しますが、限界は大きく、本物の素晴らしさは言葉で伝えるしかありません。せめて簡単に様々な技法の知識があればと思い、幾つかサイトを紹介します。日本語サイトはいつもそうですが、西洋美術に関しては非常に少ないので、他言語のサイトも混ざっています。印刷に限らず広い意味での絵画の様々な技法のサイトです。
http://zugakou.web.fc2.com/techniques.html
主に絵画における新しい技法が色々(日本語)
http://www.joshibi.net/hanga/history/historytop.html
版画史など(日本語)
https://craft.city.taito.lg.jp/craftsmaker/2337/
江戸木版画(日本語)
https://surimacca.com/somosomosilk.html
シルクスクリーン(日本語)
https://www.discoverychannel.jp/0000034078/
石版画:リトグラフ(英語だけど日本語の解説ページもある)
https://www.youtube.com/watch?v=jcZRfTn4Ogk
銅版画(日本語)
https://www.youtube.com/watch?v=qJXqP5wzz1w
エッチング(日本語)
https://www.youtube.com/watch?v=HhoD6Jj-mVA
彫金(日本語)
https://www.youtube.com/watch?v=NOBjc2Z8Xaw
卵テンペラ(イタリア語)
http://sekainohanga.blog.fc2.com/blog-category-1.html
クレーの版画(日本語)