北イタリアはミラノからすぐの街モンツァの司教座大聖堂には、ヨーロッパ最古と言われる王冠がある。
日本語の説明は以下が詳しいかな。ウィキを読んでもらえれば、ずっと詳しいイタリア語や英語に比較すれば量的には少ないものの、多少の違いくらいだからお勧めできると思います。
この王冠は西洋美術史の本には必ず載っていて、聖遺物としても、歴史やまつわる伝説という意味でも、本当に貴重な物💗
イタリアに留学して間もない頃、初めてここを訪ねた時はまだイタリア語がそれほどできなかったし、歴史や美術史の知識も少なかったのですが、この王冠のことは当然知っていました。でも司教座聖堂にあるってことは分かってたけれど、なかなか見つからず、秘密の場所に隠してあったと知った時は驚かされ、益々印象に強く残りました。キリストが磔刑にされた時の釘が使われたのが真実かどうかは、問題ではありません。そういう理由で大勢の人々がこの王冠に関わったという歴史的事実や、社会のあり方が面白い。
それにしてもモンツァはミラノからあまりにも近いためか、逆にすっ飛ばされてしまって観光地ではありません。観光地嫌いの私には嬉しいのですが、小さな町の規模にしては、驚くほど立派な司教座聖堂です。塔なんか高過ぎて写真に撮れないくらいです。
イタリアらしからぬあまりにも整然とデザインされたファサードは、私がモンツァへ行くって決めたら途端に修復に入ってしまって(泣)、残念ながらまだ終わっていません。でも王宮もあるし、司教座博物館には美術史に燦然と輝く、初期中世のお宝が揃っているので、時間削減でき良かった、とか良いように考えるようにします。何しろモンツァは初日だけで時間を取っていないからね。
とにかく一番重要なのは大聖堂博物館。5〜6世紀の中世キリスト教世界で最古の素晴らしい美術品がここで見られます。
テオドリンダはバイエルン公の娘でランゴバルド王妃となり、アリウス派と戦って聖堂を建てまくった。世界で最も有名な洗礼堂の一つ、フィレンツェの洗礼もその一つ。モンツァ大聖堂も修復するのは当たり前だね。
聖堂内部、15世紀のフレスコには、一千年前のお姫様の物語が描かれてる。ひっさしぶりに楽しみだ〜💗
(写真は大聖堂博物館のサイトから)