天使たちの西洋美術

美術、イタリア、読書を愛する西洋美術研究者SSの思ったこと

【イタリアの街】ナポリで宮廷人に!

2018年9月27〜28日(六、七日目)

 

昨晩は小旅行からナポリに帰って来ました。駅から500メートルの最高評価のアパート。

 

 

 

最初のホテルの方が豪華だったけど、こっちも負けずにスタッフ、清潔度10点とかだし何より駅に近い。それに結構広くて、アパートだからホテルと違って、一つはロフト付きと数部屋ある。今回の旅は5人で3宿。2人と3人の組み合わせだから私が必ず3人の方に入って、後はくじ引きね🤞 部屋数が多いと連絡がしにくいから少なくしたいの。勿論一人部屋がいいって言う人もいるけど、みんな協力しあって仲良くやりましょう👭

 

で、本題。残りの二日(最終日29日は空港へ行くだけ)をどう過ごすかです。

 

明日授業後にみんなで集まって決めよう。

だから今は提案を幾つかします。考えておいてね。

*万一お天気が悪かったらできるだけ建物の中にいるようにしますけど。

 

【提案1】

⭐️王宮

Palazzo Reale

 

新古典主義の傑作。巨大なナポリ最大の建造物を、豪華なお部屋や当時使用されていた調度などと見学します。

 

⭐️格式高いカフェ・ガンブリヌス

 

Caffe Gambrinus

 

1860年、イタリア建国と同時にできたナポリの最高級カフェ。ナポリは庶民的な側面で、イタリアらしさの代表のように思われ、世界中に知られていますが、実はそれとは対象的な高級で格式高いところもあります。格式高い場所は王宮の周辺で、このカフェはそのど真ん中。できた時から最高級のカフェ、ジェラート、パスタ(スパゲッティじゃなくパン菓子のこと)を提供し、高名な芸術家たちも集まりました。ガブリエレ・ダ・ヌンツィオはよく知られていて、このカフェの大理石の机に歌詞を書いたものをトスティが曲にした、など。絶対いい加減な格好で行ってはいけない場所。なのでこの日はワンピースで出かけましょう。

 

 

Teatro San Carlo

 

ここは私が行ったオペラハウスの中で最も印象深かった場所です。私はボックス席だったのですが、そこへ連れて行ってくれた女性がスーパーモデル級で、席に着くまでに二つの鍵を開け、分厚いカーテンを通りました。劇場の豪華さに対して、観劇した作品は現代風の演出だったのでシンプルな舞台でなんだかそぐわない感じでした。やっぱりこういう場所では、こういう時代の演出が似合うと痛感しました。現代劇が嫌いなわけではありません。それはそう言う場所で観たいのです。またまたスタンダールが書いています。

 

全ヨーロッパにこんな劇場は存在しない。比較できるような場所さえない。

目は見開かれ、心は囚われ・・

 

オペラを観るのは時間もかかるし夜になるので好きな人だけにして、1時間弱でガイド付き劇場ツアーなら気軽に行ける。やっぱりワンピース👗

 

 

⭐️聖フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂

 

San Francesco di Paola

 

古代ローマに対抗すべくパンテオン教皇庁のローマに対抗すべくベルニーニの回廊を組み合わせた、まさに王のための聖堂。王主催の行事を行うための大広場には酒・ガンブリヌスが!

 

⭐️新城

 

Castel Nuovo

 

1279年に建造が始まり、主を変えながら様々な時代に改築されてきた要塞。王宮礼拝堂や絵画館も備える。ナポリに5つある城のうち最も目立った存在。

 

⭐️卵城

Castel dell'Ovo

 

紀元前1世紀にはあったと言うナポリ最古のお城。現在のお城は9世紀にノルマン人が基礎を築き、16世紀に要塞化が進んだ。中には前史博物館が入っている。卵城の名の由来には幾つかロマンチックな説がある。

 

●提案1は全て固まった地域にあり移動はしないんだけど、一つ一つが巨大だったり道一つ歩いても結構あると思うので、一日使って王宮一帯を堪能する。特にお城は三つ見るのは大変過ぎだから、一つは削除しなければならないけど、そう考えると結構行けるね。

 
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